人魚伝説
温かな毛布と軽い水鳥の羽毛が詰まった夜具に包まれて、瑠海はランドーの寝室のベッドの上で目を覚ました。それでも瞬きをする度天井が回っているような感覚は治まっていなかった。
暖炉の上の燭台に蝋燭が灯して有る所を見ると、まだ夜中らしかった。
窓の外には膨らみ始めた上弦の月が見えている。不意に、三度目の月、と囁く声を思い出した。あれは幻聴だったのか、それとも現実か。まったく定かではないが心がざわめいた。
「気が付いたか。」
静かな声の方を見ると、ランドーがベッドの縁に座っていた。
「甲胄……まだ外さないの?」
「お客様を沢山お預かりしているからな。」
「三交代体制にしたでしょ? 休まなきゃ。」
分っている、と頷きながら頬に触れて来る手にそっと自分の手を添える瑠海。
「姉が謝っておいてくれと言っていた。祝いと詫びを兼ねて、お前に馬を一頭くれるそうだ。元からそんな力が有ったのか?」
ランドーの問いに瑠海は首を横に振った。
「人魚の毒が少し入ったのかも。始めは何とも無かったのに、少しずつ。人魚には霊力みたいな力が有るってドルーチェは言ってた。」
「やはりそうか。なぜ黙っていた?」
「怖かったの。どうにかなってしまうんじゃないかって。本当にごめんなさい。」
瑠海は顔を手で覆った。
「謝る必要はない。殿下をお助けする為にお前がしてくれた事だ。一人で不安だったろうに。申し訳無いのはこちらの方だ。姉上の行いも許してくれ。私が不甲斐無いばかりにお前に迷惑を掛けた。」
「そんな事はいいのよ。お姉様もあなたを心配しての事だって承知しているもの。」
「本当にすまない。」
彼がただ謝った言葉でさえ、疑心暗鬼に囚われた心には違う意味を含んだ様に聞こえてしまっていた。
彼女はランドーに小さく頷いたものの、表情は晴れなかった。
「もしも、私が毒に負けて、獣みたいにあなたや他の人を襲うような事になったら、その時は……あなたの手で……」
出来ればそんな事にだけは成りたくないと思いながら言った彼女の言葉に、彼は口元に笑みを浮かべて彼女の額に手を置いた。その途端、堰を切った様に涙が頬を伝っても、動じる事無く彼は親指の腹で彼女の涙を拭った。
「大丈夫だ。満つ月の夜は過ぎた。毒は小量なら薬にもなると聞いた。その力はこれから先、きっと何かの役に立つ。それに……もしもの時は、お前だけを逝かせはしない。」
「ランドー、そんなのダメよ。」
彼は涙声で訴える瑠海に微笑んだ。
「神の前で愛を誓ったのにか? まだ変化すると決まってもいないのに。不安定な事は確かだな。ちゃんとしていたら、下らない女達の讒言を信じ込んだりしない筈だしな。」
それについては、自分でも何故急に不安に駆られて、猜疑心に支配されてしまったのか分からない瑠海だった。
「それに変化したとしてもお前は女だから、美しい人魚だろ。私としては嬉しい様な、恥ずかしい様なだ。」
この反則的な笑みに何度助けられただろう。その度、瑠海はもう大丈夫と思うのだった。
「司教様もあの場にいらっしゃったなんて。」
「今回の事では、色々助言をして頂いたのだ。どうすれば平常心でいられるのかと。」
ランドーは、それでもまだ顔色が冴えない瑠海を心配そうに見た。そして唐突に言った。
「人魚の話でも聞かせてやろうか?」
彼の胸中に去来するものは何だろうか。瑠海は、急にそんな事を言い出したランドーの遠くを見る様な目を見た。
「それって、お伽噺か何かなの?」
まあな、と言いながら彼は短くなった蝋燭を取り換え、椅子に腰を下ろした。
「遠い昔、この国をある若い王が治めていた。彼は人格者で家来からも領民からも慕われ、肥沃な農地と豊な海のお陰で国はとても潤っていた。ただ一つ、お妃が中々決まらない事だけが心配の種だった。滅多に女性に恋をする人ではなかったのだ。そんなある日、彼は久々に海へ船遊びに出掛けた。その夜突然海が荒れて船は沈み、王は荒れ狂う波間に放り出された。家来は全て岸に泳ぎ着いて無事だったが、何処を探しても王の姿は無かった。王は泳げなかったのだ。」
苦笑いを堪えながらランドーは瑠海を見た。
「君子危うきに近寄らず、の逆の行いだ。泳げないのに海に出たのだ。船が沈んだら命取りなのに。」
「でも出たかったのよ。私も波の音は嫌いだけど、何か惹かれるものが有るのね。王様は家来の人達が楽しそうにしているのを見ているだけで楽しかったんじゃないの?」
「そうかもしれないな。王は寛容な性格だったが、立場は孤独だ。」
「そこで、人魚が助けてくれるんでしょ?」
「焦るな。ここからが悲劇の始まりだ。遭難した王を深い海の底から上がってきた一人の美しく若い人魚が助けてくれた。人を憎む人魚達の世界では、海で人が溺れていても助けてはいけないと言う掟を持っていた。なのに彼女は王を助けた。人魚は海の仲間から追放され、行く充ても無くし仕方無く王の元に身を寄せた。王は城の近くに外海から隔たった入り江を見付けてそこに人魚を匿った。その頃既に人魚は災いを起こす生き物として忌嫌われていた為、領民達には絶対知られてはならなかった。人魚には何の罪も無いのに。王は海辺に小さな家を建てさせ、夜になると人魚の元へその美しい姿を見る為に訪れた。彼は言葉も通じない人ではない人魚に恋をしてしまったんだ。お決まりな話だろ。道成らぬ恋こそ悲劇。まるであの入り江の家は丁度それの様だったな。」
「叶わないから同情を集めるのよ。殿下とドルーチェも、もう少し放っておいたら……危なかったと……」
瑠海はランドーの沈黙に咳払いした。
「ごめん。でも、少しは殿下もドルーチェを可愛いと思って下さっていたんだと思うわ。だって急に海に返すって言われたし。月夜の彼女に会わせなくて本当によかったと思っているの。あなただって危うかったでしょ? 殿下もあなたもエドも入れて四人で、あの子の誘惑に乗って海に仲良く入っちゃってたら、今頃、私……間違いなく死刑にされてたわ。」
「今思っても強烈な暗示だった。操られて勝手に体が動いたのだからな。」
お互いの様を思い出し二人は苦笑した。
「あんなに綺麗じゃしょうが無いわよ。女の私でさえ、ドキドキしちゃったもの。実際見る前はそんな馬鹿な事って思っていたけど。」
「話はその月夜だ。叶わぬ恋だと思っていたのに、次の満月の夜に奇跡は起きた。人魚は人の姿に変化し王と彼女は結ばれ、人魚は王妃になった。そして十ヵ月と十日後に人魚は可愛らしい女の子を産み落した。王国は彼女と王の幸せを反映する様に、平和で温かい光に満ちていた。」
瑠海は、ランドーの穏やかな眼差しに、花の咲き乱れる丘に遊ぶ母子の情景を想像して暖かな気分になった。普通の昔話であればこの辺りで幕が下りるところだろう。しかし、話はまだ続きそうだった。
「王女が四才になる頃、王妃は二人目の子供を身篭もった。幸せは永遠に続くと誰もが疑わなかった。ところが、事も有ろうに王は国でも一番の才女と歌われた商人の娘を側室に迎えた。
人魚は嫉妬に怒り狂った。
海は荒れ続け、日が射さなくなった農地ではろくに作物も取れず、国はその繁栄に翳りを落とし始めていた。雨の降り続く街に病気が蔓延し、大勢の人が亡くなった。
人魚の怒りが国をも破滅に導くのかと王は王妃の力を恐れ、自然に彼女の元への足は遠のいてしまった。
王妃は悲しみに沈み、思い詰めた上げ句、王の部屋とを繋ぐ扉を堅く閉ざし、窓から海を眺めては帰れない海を想い泣き暮らした。
そして月が満ちた夜、誰もいなくなった屋敷でたった一人、彼女は男児を産んだ。
聞こえてきた産声に王は恐れていた事も忘れて王妃の元へ走った。しかし、扉を開けて中へ入ってみたが王妃も赤ん坊の姿も無かった。
王妃は誰にも赤ん坊を見せず入り江に向かって歩いていた。見る影も無くやつれ、幽霊の様に無気力な彼女の腕の中には人とは似ても似つかぬ怪物の様な姿の赤子が抱かれていた。真っ黒な身体。目は赤く、手足には鋭い棘のあるヒレが付いていた。
王妃は自分の激しい嫉妬が王子として産まれるべきその子をこんな姿に変えてしまったのだと悟り、王の元を去る事に決めたのだ。悲しみの涙は止めど無く流れ、入り江に着く頃には、赤ん坊を包んだ着物はしっとり濡れてしまっていた。
人の姿をして産まれて来なかったこの子を王が見れば、あの優しかった笑顔も、永遠に忘れ去る程の罵りの言葉を聞く事になるだろう。なぜ側室を迎えた事を許す事が出来なかったのか。愛しているのはお前だけだ、と言った王の言葉を信じる事が出来なかったのか。王妃は自分の中に流れる激しい人魚の血を呪った。
本当の人となりたかったのに、せめてこの子の成長を見届ける事が出来ればいいのに、このままでは地上の何処でもそれはもう叶わない。ならば海へ帰ろう。
でも……後悔の涙がまた新たに頬を伝った。
本当はここに陸の世界の愛する人の元にいたい。
王妃は去る事を自ら決めたが、王が追って来てくれる事を心の底で願っていた。しかし、振り返っても愛する王の姿は無かった。」
瑠海の脳裏に月が高く昇った砂浜を泣きながら歩くあの絵の中の女性の姿が浮かんでいた。白く月影に光る砂の上に赤ん坊を横たえ、何を信じていればよかったのか、後悔にくれるその横顔が自分に重なっていた。
ランドーは、黙って蝋燭の灯を見ている瑠海の時として鳶色にも見える瞳を見た。
「悲しみに沈む彼女に、月は再びその願いを叶えて奇跡を見せた。彼女の流した涙が怪物の姿をして産まれた赤ん坊を人の姿に変えてくれたのだ。可愛らしい青い瞳の赤子に。」
「……よかったわね。」
「ウソ臭い話だ。さすが昔話しだ。」
これがこの国に伝わる本物のお伽噺だったなら、彼も幼い頃にわくわくしながら聞いた話の筈だと思う。
「ウソ臭いだなんて。人魚は城に帰ったの?」
「王が見付けて連れ帰った。実は彼は離れてずっとその光景を見ていたんだ。人の姿をしいても、人魚の血が流れる子はどんな力を秘めているか分からない。しかし、王にとっては大事な世継ぎだ。複雑な思いを隠して喜んで見せた。
事実、成長するに従って王子はとても快活でよく王に懐いた。王もそんな王子の無邪気さと接している内、目の中に入れても痛くない程に可愛がる様になった。
再び訪れた幸せな日々に王妃は感謝し、二度と失いたくないと思った。
ところが王子が片言の言葉を話し始めたある日、王妃は王子の小さな手に水掻きが有る事に気付いた。人魚は再び自分の罪の深さ、業の深さに嘆き後悔の淵に沈んだ。
そんな折、王が原因不明の熱病に侵され床に就いてしまった。
神に王の一日も早い回復を祈る王妃だったが、医師達の必死の手当も空しく王はあっけなくこの世を去った。
側室だった女が城を去る時、王には指一本触れてもらえないままだったと王妃に告白した。王妃は、最愛の王が最期まで自分を裏切っていなかった事を知ったんだ。」
「王様は純愛の人だったのね。なぜそんな形ばかりの人を城に迎えたの? その女性が可哀想だわ。」
「その為に全て失ったと言っていいからな。
実はこの話には続きと裏が有る。
王が死んで二人の子供を一人で育てなければならなくなった王妃を大臣達は城から追い払った。
王妃が人魚だと言う事は、重臣の一部しか知らない事だったのに、大臣達は王から受けた恩を仇で返したんだ。
愛する者の死。地位の剥奪。そして信じていた者達の裏切り。
度重なる悲しみに打ちのめされたが、王妃でなくなった人魚には育てなければならない二人の子供達がいた。
路頭に迷う彼女を、次の王位に就いた王弟が親切面をして自分の城に招き入れた。
人魚は、二人の子供達の為に王弟の言葉に従ったが、兄王と違い王弟は気性も荒く好色で陰険だった。城に入れば待っている運命は知れている。だが、人魚は子供達の為に涙を隠して、その境遇に身を投じた。」
「まさか愛人って事? 酷い……」
「それでも、人魚は子供達に不自由させない為に耐えた。最愛の王が最期まで自分を裏切らなかったと言う事実だけを心の支えにして。心を誰の手にも届かない、決して汚されたりしない所に置いて王弟の慰み物になった。
何年かが経った或る日、人魚はとんでもない噂を耳にした。
あの側室だった女が城を去ってすぐに子供を産んでいたと言うのだ。子供は産まれてすぐに死んでしまったが、生きていれば正式な世継ぎだったはずだと。
人魚はたった一つの心の支えを失い、次の満月の夜、海の泡になって消えて行った。」
「王様もやっぱりただの男だったって事?」
「いや、ここからが裏話だ。
実はその側室は、王弟が仲睦まじい兄王と王妃の仲を裂く為に画策し送り込んだ者だったのだ。
策略に長けた王弟は知略を巡らせ大臣を買収し、兄に側室を娶らせ、王妃が身重の一番大事な時にその嫉妬心を利用して秘かに骨肉の争いに勝った。
美しい妃も、広大な国土も手に入れた。
一番怖いのは、鬼を巣くわせる人の心だ。
日頃から、兄と容姿や学業だけに留まらず事有る毎に比べられ、煮え湯を飲まされ続けた弟が兄にいい思いを抱かなくても当然だ。
ましてや兄が妃にしたのは絶世の美女。愛し合う二人は子供にも恵まれ、国土は安泰。それに比べ自分は山奥の小さな痩せた領土しか貰えずではひがみ根性も最高潮だったろうに。」
瑠海は、髪を掻き上げたランドーを見た。
「唯一失策だったのは、人の人としての心を読めなかった事だ。王は言葉通り側室には指一本触れていなかったんだ。」
「でも……子供って。」
「不倫の子だ。城に出入りしていた若い調金師との間に出来た子供だ。
愛せない彼女に側室と言う足枷をしてしまった自分の罪の重さに王は全てを承知で何も咎めなかった。
もしも周知の事となれば、彼女も彫金師も死罪は免れない。
王の本心を知った側室は、彼の死後、腹の子が王の子だと言う嘘を付く事も出来たが、調金師との愛を取った。身重の体をひた隠しに隠して城を去り、彼女は嘘で彫金師の愛を永遠に失う事も、王を心から愛していた王妃を傷付ける事もしなかったのだ。」
「王妃様は、噂に踊らされ死を選んでしまったなんて益々哀れね。それで、残された子供達はどうなったの?」
通常子供に聞かせるお話では、王様は正義と力の象徴。そして王妃になった人魚は、女の子の憧れの美と優しさの象徴の筈だ。しかし、これはどうだろう。まるで泥沼の人間模様、ドロドロ昼ドラマだ。
「王女は女の子を持てなかった王弟の妃に可愛がられ何不自由無く育った。王子は王弟の第三王子の遊び相手にさせられ、馬に成り、時には蛙に成りプライドさえ捨てて生きた。」
「幼い王子の玩具になっても、王弟への復讐はしなかったのね。賢い選択だわ。」
「プライドを最初に無くしたからな。傷付く自尊心の欠片でも有ればそうしたかもしれないが、王国を背負う責任も無くなったわけだから気楽な人生だ。それで全てが丸く収まるのだから。だが、骨抜きの臆病者だ。」
「そうかしら。そんな生き方を私は臆病とは思わないけどなぁ。全てを許せるなんて強い人よ。それを分かっていたから王弟も彼を自分の息子の遊び相手にしたんじゃないの?」
「そうさせたのは王弟の妃だ。彼は王子を修道僧にしようとした。成人してよもや復讐に走らないように。」
「そのお妃様って、発言権有るのね。」
「妃が兄王の実の妹で、王弟は養い子なのだ。王弟の父親は先王の側近だったが、若くしてその女房も亡くなり、一人になった彼を先代の王が養子にしていたのだ。つまりは入り婿だ。女帝と言うのは前例が無く、苦肉の策だったわけだ。」
これは彼の身の上話なのではないのかと憶測するだけで彼女は息が苦しくなった。
「瑠海。」
急に真顔になったランドーの口調は、今までとは違い、まるで静まり返った湖の水面に広がる波紋の様に瑠海の心に響いた。
「もしも、死んだ王が、全て義弟が自分から何もかも奪い取ろうと企てた事だと知ったら。それをも王子は承知していながら義弟の臣下に下ったと知ったら、何と言うだろう。」
これは、彼がずっと幼い頃から心に秘めて来た事の告白なのではと、瑠海は思った。
「王様はきっと許して下さっているわ。王子は誰の助けも後ろ盾も無く、立派に生きたんでしょう? そりゃ、誰が考えても義理の叔父さんのやった事は許せる事ではないわ。でも、王様は息子にもう力を貸す事は出来ないの。だから、精一杯生きてこそ親孝行よ。それだけで満足していらっしゃるわ。絶対。」
もしも、瑠海が動乱の時代に生まれた者ならば、間違いなく答えは、何故、
「それにね。そんな復讐に凝り固まった人生はお母様も望んでいないわよ。人魚である彼女は本当の人間になりたかったわけでしょ? 人間が他の生き物と違うのは誰かの為に自分を犠牲に出来る事だと思う。王子様は王にはなれなかったけど、幼い従兄弟を守る為に一生懸命生きた。それはお母様の人間になるって夢を叶えたとは考えられないかしら。中々そんな風には生きられない。人は弱いから恨みや憎しみに縋らなければ生きて行けない時だって有る。仇討ちの輪を自ら絶ったなんて、王子様は凄い人よね。とても懐の深い寛容な人だわ。だからそれでよかったのだと思う。とても立派だわ。」
「間違っていないと思うか?」
「うん。」
瑠海は黙っているランドーを見た。人魚だと言う話はともかく、幼い姉弟を飲み込んだ運命の壮絶さを思うと、自分の歩んだ道程など平坦そのものだと思えた。
「ただの昔話しだ。……泣くな。」
ランドーは、ハンカチを取り出して瑠海に渡した。その手をそっと捕まえて、瑠海は蝋燭の明りに何気なく透かして見た。
「残念だが、水掻きは無いぞ。」
「鋏で切ったんでしょ? 指、長過ぎよ。」
「なぜ分かった? ……あっ、本気にしたな。」
「えっ……ねえ、どっちなの?」
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