第720話 僕の嫁はオークの酋長! (9)

 でも、女王アイカ自身も、先程みたいにしおらしく、泣き崩れている状態ではなく。


 いつもの女王アイカさまに。


 そう。健太の大好きな、ツンデレ、サディスト的な、鞭を夫相手に平然と揮える


 強くて、凛とした。


 勇んで、神々しく、凛々しい女王陛下様の、アイカだから。


「いいわよ。シルフィーさん。貴女が納得しないのならば。この後また戦を。合戦をおこないましょう。今度はウォンではなく。私が陣頭指揮を。総大将を勤めますから。先程のウォンのようにはいかないわよ」と。


 オーク種族最強の戦妃の一人。女王アイカが自身の両腰……。



 言われてみたら、少しばかりお腹がでたのかな? と、思わせる。


 自身の腰に両手を当て、踏ん反り返り。


 ジャポネの女王シルフィー相手に……。



 そう。この地の戦勝の女神であり。無敗伝説を誇る女神に対して。


 この地に新たに降臨をした戦女神が決闘!


 合戦を申し込み始めたのだ。


 それも、二人の女神は、自身の夫が。


 健太が真横にいることを忘れて。


 ガンのつけあい。飛ばしあいをするものだから。


 この後、勝利の女神と戦の女神は仲良く。


 主健太に、荒々しく諫められながら。可愛いお尻ちゃんを叩かれ、折檻と言う名の愛を受けて泣き叫び昇天するのだった。


 お互い。


 ライバル共々も仲良くにだ。



 ◇◇◇

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