第719話 僕の嫁はオークの酋長! (8)

 だからジャポネの女王シルフィーは、不満を募らせ、不快感をあらわにした表情で。


「でもね。アイカさん。私(わたくし)は先程、此の国との戦で勝利をえました。戦勝国の女王……。でっ、貴女は敗戦国の女王でしょうに……」


 ジャポネの女王シルフィーは、『フン』と、鼻息荒く装いながら。


 自分は戦勝国の女王であり。女王アイカは敗戦国の女王である立場なのだから。


 夫健太の、妃としての順位は、女王アイカとは入れ替わり。


 自分自身こそが、四国の男王健太の妻、妃。


 序列順位、一番だと告げるのだ。


 多の国の女王ライや比の国の女王レイン辺りが聞けば。


『一体どう言う事?』


『わらわは、そんなこと知りませんが?』と。


 二国の麗しい皇女殿下二人が直ぐに不満を漏らすような言葉をシルフィーは、女王アイカのことを、自身の目を細め、睨みつけながら、不満を漏らすのだ。


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