第713話 僕の嫁はオークの酋長! (2)
でっ、更に女王アイカはこんな不満を漏らすのだ。
「……また、あなたは、私に浮気。あなたの事を裏切る事を平然とさせたい訳? 先程はウォンに私を返すとか、返却をするとか、物みたいな言い方をして。あなたの妃である私の事を愚弄、侮る事を平然と告げてきて。私を悲しませたあなただけれど。元々の原因はあなたがいけないのでしょ。私の事を意図的、当てつけのように放置……。私がさり気なくあなたに甘えても素知らぬ振りをして……」と。
女王アイカが不満を漏らしたところで。
「えっ? でも僕は、ちゃんと夫としての義務はアイカに対しておこなった。果たしていたと思うよ……」と。
健太はアイカに対して、最初は威勢良く。アイカの紅の瞳を睨みつけるように、自分自身には落ち度はない。夫しての役目、義務は果たしていたと力強く不満を漏らすのだが。
それでも、アイカは先程迄のように、健太から目を直ぐに反らして、弱々しい態度、様子をする訳でもなく、睨み返してきた。
だから健太が逆にいつもの奥さまに戻ったアイカにたじろぐ、始めだすのだ。奥さま。お母ちゃん。怖い。怖いから。そんな主人の僕を睨まないでおくれと言わんばかりな様子でね。たじろき、後方へと下がってしまう。
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