第712話 僕の嫁はオークの酋長! (1)

 ああ、どうするの? どうするのだ? 健太?


 君の奥さま、妃さまは、やっといつもの彼女らしい様子──。


 そう。彼女、女王アイカの横で、正座をして反省をしている女神、ジャポネの女王シルフィーのようにしおらしく反省している大人の麗しい女性とは違い。


 いつもの彼女。年下の夫、王に対して、大変に手厳しく強い。姉さん女房を地でいく。サディスト的な奥さまへと戻ったようなのだ。


 先程迄は、自身とウォンとの官能的な様子。浮気、不倫。NTRをされたかも知れない現場を健太に発見されてしまい。別れ話。離婚、離別。ウォンに変換をすると迄告げられ、『エンエン』、『シクシク』と、悲しみに耽、落ち込んでいた女王アイカも先程の話しの回想シーンを思い出してもらえればわかる通りだ。


 自身の主、健太から許してやるよと言われ歓喜。歓喜した迄は、彼女も大変に良かったのだが。


 それでも健太は、自分達と仲良く国に帰ろうとはしないから。女王アイカが自身のお腹にいる。健太の子と、女盛りの自分の性をどうするのか? と、問いかければ。


 健太自身も流石に顔色を変え怯みだしたので、更にいつもの女王アイカ。健太の筆頭妃である。僕の嫁はオークの酋長さまへと変貌を遂げる。


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