第710話 健太憤怒!(11)

 そう。やっといつもの調子の彼女、女王さま。ツンデレ、サディストヒロインさまらしくなり。いつもの調子で、自身の括れた腰に両手を当てと、告げたい。物申したいところではあるのだが。


 う~ん、もしかして、女王アイカの括れ、引き締まった。オークのアマゾネスらしい腰は、少しばかりふくよかになっているような気がするのだが? 気のせいなのだろうか?


 まあ、そんなことを思いながら。それでも優艶な、大人の色香を常に醸し出している緑の肌色を持つ女神。女王さまの肢体を眺めて、堪能していれば。


「……私だって、まだ発情期です。アイカさん」と。


 俯き、シクシク、泣き癖が中々取れない。ジャポネの女王シルフィーが、女王アイカに対して、売り言葉に買い言葉ではないが。自分だって未だ若い。若いから。夫の側に仕える若い妃達には、未だ負けはしないと無言の言葉を告げる。


 それを聞けば女王アイカは、「そうですか。よかったですね。は・は・う・え」と、嫌味口調で言葉を返した。


「はい」


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