第705話 健太憤怒!(6)
今夫健太は、自分が離婚をすると告げた。申したこともすっかり忘れて、アイカ自身もちゃんと、健太の本当の妻らしく接してくれるのでいいとしよう。素知らぬ振りをしようと思う。アイカだから。
「だめだよ。アイカ。いくら言い訳しても喧嘩両成敗。二人揃って仲良く。反省をするように。わかった。二人とも?」
自身の頭の中で、色々と思案をしている女王アイカと、泣きながら俯いているシルフィーの二人に対して、反省を促してきた夫に対して二人は、「はい」
「わかりました。あなた」と。
細々とした声音と泣きながらの声色で頷いた。
だから健太は、妻二人の様子を見て(フムフム、よかった)と、脳裏で思い安堵する。するからね。
女王アイカが驚愕するようなことを、二国の男王、ではないか?
四カ国を統一した皇帝健太は呟くのだ。こんな言葉、台詞をね。
「……じゃ、もう、二人は大丈夫そうだね。僕がいなくても。それじゃ、僕はいくよ。二人とも元気でね。またいつか逢おう」と。
正座している自身の妻二人に手を振りながら笑顔で告げてくるのだ。
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