第703話 健太憤怒!(4)
「二人が身内同士で骨肉の争い。戦争。戦をして、両国の民や一族の者達に迷惑をかけたから当たり前だよ」と。
相変わらず健太に鼻息荒く告げられた女王アイカなのだが。これもまた、皆さんが承知の通りで、ジャポネの独立戦争はした。しでかしたのは、彼女の横で相変わらず、夫に頬を掌で叩かれ、赤く腫らしながら『しくしく』と泣きながら俯く、って……。
そう、実は、先程。女神シルフィーは夫の健太に対して、荒々しく。妻らしく。夫の健太に憤怒──。
「あなたには関係の無いこと。これは私(わたくし)とアイカさんとの問題だから。いくらあなたが、私(わたくし)達二人の夫。主であろうとも妻。女同士の問題に口を挟まないでください。わかりましたか、あなた」と。
年上妻、妃らしい振る舞い。目上の立場から物申した。告げてしまったのだ。
だから夫の健太『ワナワナ』と険しい顔──。
そう。シルフィーは、逆鱗に触れてしまい。ウムも言わずに、健太が直ぐにシルフィーの夫らしい振る舞いで、何も言わずに、女神さまの大変に柔らかいマシュマロの頬へと平手打ち、ビンタを一発入れられる。荒々しい所業を受けて、その場に泣き崩れてから。時が経つのだが。シルフィーは相変わらず俯いて『しくしく』と、泣いている始末なのだ。か弱い妻らしく。
そんな彼女を横目で見ながら女王アイカは、一応は憤怒している状態の恐ろしい。怖い夫。健太に。
「……でも、身内同士の戦、争いをしたのは私では無く。シルフィーさんとウォンの二人で……。私はあなたが別れる。離婚をすると告げてきたから。戦の最中は、ずうっと泣いていたから。戦、合戦には参加をしていないから。私はあなたに叱られる理由は無い……」と。
女王アイカは恐る恐る、小声で不満を健太へと漏らしたのだが。
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