第697話 アイカとシルフィー(13)
やはりシルフィーは、夫の健太へと、自身の腕を組み、太々しい態度をとるのだ。自身の夫、健太に対して不満を漏らしながら。
でっ、それを聞けば、健太自身も、俯きながら。『うぅん、そうだね。シルフィーの言う通りだ』と、いつもの彼らしい大人しい様子……。威勢、勢い。荒々しい気性、気質のある奥さま達に舵を握られた大人しい夫、主人の、頭の上がらない健太君へと逆戻り……と、いうことはなく。彼の幼い頃からの女神さま。本妻の彼女、シルフィーとの対峙だけは、そうではないみたいだね。彼は、健太君は。
「──ごめん、アイカ。ちょっとどいてくれる。わるいのだけれど」と。
健太自身に馬乗り状態で呆然、唖然としている妻、妃のアイカへと健太は、荒々しい口調、声音を呟き。自身の二の腕を使用し。彼女を退けるように。身体を起こしていた状態から。今度は立ち上がろうと試みるから。
「は、はい。あなた。わかりました……」と。
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