　その他の兄弟姉妹たち。長男の一樹や健司、守る……。

　その他の、プラウムやサラから見れば、兄と姉達やその他の主だった重臣達も泣き崩れ、狂乱しがら。

「あなたぁあああっ！　あなたぁあああっ！」と。

　相変わらず、泣き叫ぶことをやめない母、シルフィーの許へと詰め寄る。

「は、母上、どうしたのですか？　」

　プラウムとサラが泣き叫ぶシルフィーの許へと辿り着くと同時に。兄一樹が、余り歳も変わらぬように見える母シルフィーへと、慌ただしく問いかける。

「父上が、どうかなされたのですか？　お母様？」

　兄である一樹の問いかけに続いて、長女の絵里が女性らしく、優しい声音で母シルフィーへと声をかけ、尋ねるのだ。

　それも、自身の母を両手でハグ、抱擁をしながら。錯乱状態に陥っている母を絵里は気が落ち着く。安らぐように包み込みながら。自身と齢も変わらぬ母を優しくハグしながら。自身の父である健太の安否情報を問い掛ける。

　またそんな姉の状態をプラウムは、己の顔色を変えながら凝視──。

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