第659話 予期せぬ事?(8)

 だって、ジャポネの女王シルフィーと違わぬ美しさと麗しさ、艶やかさも兼ね揃えた。元此の国の舞姫が謁見の間から階段。下の階へと続く階段へと足を踏み入れれば。


「きゃぁあああっ! あなたぁあああっ!」


 そして、少しを間が空けば。


「えっ、うそぉおおおっ! あ、あなたぁあああっ!」と。


 ジャポネの女王であり。美と時の女神でもあるシルフィーが、気だるげに玉座に座る行為をやめて立ち上がり絶叫──! 絶叫を放つから。


 この場にいる者達は驚愕──各自各々が、自身の顔色を変え、「何が?」、「何があった?」、「何が起きたのだ?」と、騒めきながらワッと、騒めき出す。始めるのだよ。


 ジャポネの女王、だけではなく。此の国、二国の太后殿下となった女神シルフィーが、美しい顔を悲痛へと変え、変化──。彼女が我を忘れたかのようにパニック、動揺、錯乱し始めるからなのだ。



 ◇◇◇◇◇



だ。

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