第658話 予期せぬ事?(7)

 そんな、やり取り、会話をしている。続けている息子、娘達の様子を玉座から「はぁ」と、溜息ばかり漏らしながら。片肘をつき、己の頬をあて気だるげに見詰める。と、いうか? 自分自身はあることに集中、気を遣い。気遣いをしている最中だから、少しは大人しく、静かにして欲しいと言わんばかりな、不満の顔で。相変わらず物思いに耽る。ジャポネの女王シルフィーなのだが。


 一体彼女は、何に対して物思いに耽ながら思案、考え事をしているのだろうか? と、遠目から美しく、麗しい女神さまを凝視しながら思う。思うぐらいだから。彼女の玉座か出入り口の扉まで、左右に建ち並ぶ、女王シルフィーのハーフエルフな息子、娘達や主な家臣達、重臣達も各自各々が、自身の首を傾げながら、自分達の皇女殿下の様子を窺うのだ。だかがね。


 この場に! 謁見の間に! 居る者達の沈黙、困惑は、そんなに長くは続かない。続かないのだよ。


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