　そう、誰にでも、直ぐに己の肢体、裸体を魅せ、他人。夫以外の男達と交わる事がかのうな淫らな者。女性達だと思っているから。健太は今の自分自身の妻達の『あなたのことが大好き～。愛している～。あなた、だけを～』の言葉に対して、彼は心から信用をしていないから。もう妻達、貴女達のことは要らないようだから。皆自国、領内へと帰還をした方が良いとは思うのだが。

　でも、当の本人達は、そうはいかぬ。いかぬ、のだ。女王アイカ、女王シルフィーも含め、各領地の領主、酋長、族長の女、妻達は、そうはいかぬ。この度の戦で敗戦した女王アイカ自身は、もう軍、私兵を持つことが許されぬ立場に身を落とし。只のお飾り女王であり。此の国の只の象徴とセックスシンボルだけへと落ちぶれてしまったのだが。

　それでも彼女は相変わらず。

「ごめんなさい。あなた。許してお願い……。もう二度とあのような振る舞いは致しません……。だから私の許へと帰ってきてよ。あなた～。今度は心から尽くすから」と、泣き崩れている始末でね。使い物にならない状態なのだよ。

　でっ、もう一人の女王であるシルフィーはと言うと？