「シルフィーがいるから無理か……。無理かも知れないね……」と。ふと、自身の永遠の妻であり。永久の時を過ごしながら、各時代の自分自身を必要以上に執着しては監視ている女神、魔女、魔王がいたことを健太はふと、己の脳裏に思い出しては、「はぁ～」と、溜息、落胆、気落ちをしながら「帰るか」と、声を漏らしてしまうのだ。

「う～ん、でも、僕が帰る。帰宅をしても、二人のシルフィー……。別の世界のシルフィーと、この世界のシルフィーであるアイカさんに僕は、自由の無い監視生活をされ続けて、傀儡されるだけだから逃げる。逃げられるところまで逃げて抗い続けてやる。やるしかないかな……？」と。

　彼は、健太は脳裏で思うのだ。

　でっ、思えば彼は、「さてさて、これからどうしようか？　どうしよう？」と、独り言……。思案をしながら歩行、歩き始める。始めると彼は直ぐにある案を浮かべるのだ。

「レイン。レインがいる比の国を頼る。頼ってみるかな……？」とね。