第587話 女王アイカと女王シルフィー(4)
若い二人の兄弟──。
そう、シルフィー自身の可愛い実の息子である。一樹と健司の二人へと、女王アイカと、元同じ国の領主であったウォン達二人のことを侮るなと、諫めの言葉を告げる。
でッ、告げながら。ジャポネの女王シルフィーは、義理の娘の一人である、一騎当千万夫不当の戦妃であるエリエのことを思い浮かべ。
「さて、エリエさんは~。どう動くのかしら~」と。
己のシャープな顎に、細くてしなやかな指を当てながら感がえる女性(ひと)のポーズで宙を見詰める。
そう、先程も説明をした通りで走馬灯を見るように見続ける。
そんな母の様子を息子二人は見詰めると。母は一体何を思案しているのだろうか? と、いった顔、様子で見詰め。最後には二人が、お互い顔を見合わせながら。両手をあげ、己の頭を軽く振りながらジェスチャーして見せる。見せるのだ。
また、そんな様子。三人のことを、サラは己の顔色を変え、不安な様子で見詰める。
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