第586話 女王アイカと女王シルフィー(3)

 まあ、まだまだ、秘密が多々ある。悪しき、妖艶な女神さまだよ。美と時の女神シルフィー自身はねと。まあ、取り敢えず。シルフィーのドロドロとした恋愛。そして感情と、今迄の経緯はおいておいてと。


 ジャポネの女王さまシルフィーの身内、一族の者であることは間違いないと思われる。


 何となくだが、皆が、何処かしら似ている気がするからね。


「貴方達~。余り気を緩めないようにしなさい~。そして引き締めるように~。ああ見えても~。アイカさんもウォンも一騎当千~。一度切れ、桁が外れ出し。暴れるようなことになれば~。彼女もあの男(ひと)自身も中々とめられる者等、そうはいない~。いないからね~」と告げ。


 その後は? 何処か遠く。そう、走馬灯を呆然と眺めるような瞳で遠くを見詰めながら。


「……そう、そうね~? あの二人のことを本気でとめられる者となると~? この世界~。この大陸、国では、エリエさんぐらいしか、母は心当たりがありません……。そう~、エリエさんぐらい、しか~」とね。


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