第585話 ジャポネの覇王妃シルフィー(2)

 まあ、兄弟仲良く、と、いうか?



 あの大人しい健太の子らしくない。と、不満を漏らしたくなる衝動に駆られるのだが。


 健太の娘であると、彼の両親公認の上に、永遠の妻、妃、女神さまであるシルフィー自身が、自らの口を開いて、サラに己とプラウムの出生の秘密を告げ明かしたくらいだから間違いないと思われる。サラ自身も、オーク種族の女性と変わらぬぐらい好戦的──。


 実際健太のことで、嫉妬心をあらわにしながら。己の主。健太へと言い寄るオークの若い娘達と度々口論、だけではなく。


 姫巫女、シャーマンらしくない振る舞い。


 オーク種族の女性達と一緒で、口よりも拳や脚、足の甲、裏を使用した蹴りを荒々しく入れる振る舞いの方が多いいぐらいだからね。サラ自身も。だからこの場にいる三人が兄妹なのは間違いないと思われる。


 と、いうか?



 妙にこのジャポネの国は、エルフ、ハーフエルフなのかわからない男女が多いい気がするのだが?



 もしかして? 皆が健太とシルフィーの愛の証? と、いうことは流石にないか?


 と、いう冗談は、ほどほどにしておいてと。

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