第583話 三個の容器の中身は何?(23)

 と。まあ、くだらない事と、いうか? 今はこんな話しをする時ではないだろう。


 こんな、健太とシルフィーの初めての出逢いと交わりは番外編でやれよ。と、皆は不満を漏らしたくなるとは思う。思うだろう。


 だから申し訳ない。この通りだ。


 と、いうことで。そろそろ、話しの冒頭へと戻ろうと思う。


 まあ、要するに、いくら此の国の女王アイカに他の国の女王ライ、比の国の女王レインなど。その他にも、今自身の母であるシルフィーと向き合い。対峙──。自身の出生の秘密を聞かされて顔色を変え困惑、動揺をしているサラや姉であるプラウム、エリエにウルハと。いくら健太、象牙色した肌を持つ、可愛い王が自分の物だと言いきっても。健太とシルフィーの過去の長き繋がりを見ればわかる通りで。シルフィーの足元にも及ばない。


 何せ彼女は? 老いて死亡をした健太の亡骸、遺骨、納骨にした骨の一部をこの世界──。自身の領地、お城に奉納、奉っているぐらいだから。


 まあ、要するに、この世界には、近代日本で老い他界、焼却され、躯と化した健太と。今自分自身の自由──。妻の許から離れ一から、異世界ファンタジーを楽しもうとしている若き健太の二名が存在している状態でね。


 まあ、この後? 今後どうなるか迄は、未だわからないけれど? 取り敢えずは此の国の女王アイカの義理の母であるシルフィーの娘への折檻はどうなるのかを見ることにするから。少しばかりサヨウナラだ。


 また会おう。



 ◇◇◇◇◇


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