第567話 三個の容器の中身は何?(7)

 まあ、シルフィー自身がこんなにも幼い頃から建太に尽くし寄り添い。二人の仲の良い様子を凝視すれば、致し方がないといえば致し方がない気もする。


 だから一度は皇帝となり。また気まぐれで、最高の地位を捨てた健太なのだが。

 いくら此の国と他の国、比の国と……だけでないか?



 新たな国が建立されたので、ジャポネを含めて、遠く~、遠く~、へと逃走を計ろうが、美と時の女神シルフィーは逃げ──。完全に逃走を計ることはできないのだ。


 この幼いままごとみたいな夫婦を凝視すればわかる通りで、二人は一心同体なのだから。


 今の幼い時の女神シルフィーの大人の女性的振る舞い。


 と、いうよりも? 妻的振る舞い。



 そう、幼い妻に対して幼い夫が、只今おこなっている悪戯行為に対して。「あっ、あああ~」


 と、かすれた声……。




 声にならない甘くて淡い官能的な嬌声を漏らしながらも耐え忍んでいる女神さまの様子を凝視すればわかる通りでね。


 まあ、こんな優艶な状態の中でも、女神さまは冷静に、【コロッケ】にかける三種類の神器……ではなくて。液体調味料でしたよ。


 それをさ、彼女は?



「(どれにしようかな~?)」と、嬉しそうに選ぶ。

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