　だって～？　美と時の女神シルフィーのことを心から愛し、優しく尽くしてくれる男性は？　彼女自身の面前にいる、年下の王子さまだけだと。幼い女神さまは思っているし。確信もしているから。彼女は彼のことが愛おしくて仕方がない。

　だから美と時の女神シルフィーは？　未練がましく『あっ？』と、声を漏らしまった。

　……だけではないようだ～？

　幼い女神さまは？　もう少し王子さまとの愛を育んでいたいから。

「もう～。あなた～」と。

　王子さまへと不満のある声色で呼ぶのだ。

　そう～？　彼女は～？　もっと自分自身を愛してくれと要求をするのだ。

　う～ん、でも？　美と時の女神シルフィーの幼くて可愛い王子さまは？　彼女の要求を無視……。拒否してみせる……と、言うよりも？

　健太は？　自身の女神さまの要求に対して？　彼は笑みを浮かべながら。

「後でね～。僕の女神さま～」

　と、嬉しそうに声を返す。

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