　サラ（沙羅）の母であるシルフィーの言う通り……。

　と、言うか？　我等が先程説明をした通りで、誰かに似ている～？

　そ、そう～？　サラ(山田沙羅)が愛した男……。自分自身の夫であり。自分達妃から逃走を続ける。王健太の面影がある……。良く似た男性だったのだと。

　エルフの美青年二人と久し振りに会うサラ(沙羅)は、憎き男達のことを今日初めて気がつく。

　と、なれば？　次に彼女の口から漏れる言葉は？

「母上。この二人は……。サラの大事な健ちゃんに似ています……」と。

　サラ(沙羅)更に自身の顔色を変え俯く。

　もう～？　それこそ～？　自分の母の顔が……だけではないね～？

(もしかして？　この二人のどちらかが？　健ちゃんのお父さん……ではないよね……。二人の肌の色……。サラも含めてだけれど……。母上や姉ちゃん達の肌の色よりも。健ちゃんの肌の色の方が良く似ている気がする……と、言うことは……。今までサラが憎んでいた。母上の浮気相手の男達だと、ばかり思っていた憎き男達は……。実はサラの兄上達だったのかも……)

　と思う。