第435話 サラの出生の秘密……(22)

 そ、そう~? サラ(沙羅)の母であるシルフィーが、他人の目を気にすることもなく優しくハグする、エルフの美青年二人を凝視──! 皆も確認をしてみろ!


 此の国と女王アイカ……。シルフィーにサラ(沙羅)達妃を捨て──。逃亡を計る健太に良く似ていると思わないかい~?


 また我等がこんなことを、自身の脳裏で思案をしていると?


「沙羅~? 貴女も~、この子達二人のことを良く見て~、確認をしてみなさい~。誰かに似ていると~、沙羅~、貴女も思う筈ですよ~?」と。


「フフフ~」と、苦笑……。大罪を犯している娘に対してシルフィーは更に嘲笑いをしながら訊ねる。


 すると~? サラは~?


「えっ?」と、驚嘆を漏らしながら。エルフの美青年二人のことを、母の問いかけに従うように、見て確認をする。


 でッ、しながらサラは更に驚愕をするのだ!


 だって~? 今迄は、幼い自分から母を奪う憎き愛人(男達)だと思っていたサラ(沙羅)なのだが。二人のエルフの美青年二人を凝視──本当に良く見て確認をしてみれば?


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