第375話 家出(222)
「ご、御免~。アイカ~。もうチビとは争う事をしないから、自らの命を断つとか申さないでおくれ~。俺は、お前が死んだら~。今後は、どう生きてよいか解らなくなる~。だから頼むよ~。アイカ~。自らの命を断つ行為はやめてくれ~」と。
今にも泣き出しそうな、気落ちした声色での台詞……。
女王アイカへと嘆願するのではなく。
先ずは、自身の脳裏で。
(や、やはりアイカさんは、僕だけではなく。ウォンさんのことも好きなようだ……、となれば? 僕がこのまま集落に残り。仲の良い二人の仲を切り裂き邪魔をするのは、僕自身よいことだとは思わない……)
と、思う。
でッ、健太は思うと? 次はこう思うのだ?
(やはり、僕は、この国から出ていこう……。僕がこのまま居続ければ、この国は更に乱れ、取り返しのつかないことになる……。だから今を持って僕は、この国……。アイカさん達の許から去る……)と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます