第185話 少年は更に猜疑心を募らせる(7)

 この小さな国の王様らしく、主夫達へと鼓舞をし、音頭をとれば。


 小川で洗濯をしている主夫達は、各自各々が一斉に口を開け──!


「よーし! 俺達も男王に負けないように主夫業を頑張るぞー!」


「「「おぉー!」」」


 と声を大にして叫び──!


「家の母ちゃんの為ならば~♪」と。


 誰ともなく声を出し、鼻歌を歌い始める。


 だからその明るい歌声に続いて、


「エッサ! ホイサ! はぁ~♪」と。


 明るい歌声が続いていくから。


 健太もそんな主夫達の様子を窺いながらニコリと満身の笑みを浮かべると。


 彼も小川の端で奇麗に横並びをしながら鼻歌交じりで洗濯をしている主夫達に交じり。健太の多々いるお妃様達の汚れ物、洗濯を物を洗い始めるのだよ。


「ふん、ふん」と、自身の産まれ育った近代日本のアイドル達の歌を口ずさみながら嬉し、楽しくね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る