　そう、健太は自身のお妃様の筆頭奥方である女王アイカへと今日も朝からお仕事お疲れ様と彼も女王アイカと変わらぬぐらいの満身の笑みを浮かべながら労いの言葉を告げる毎日があの日……。

　この小さな国、集落が誕生してから初めての内戦と男王が死すと言った大惨事が起きた翌日から、あのお寝坊女王様が珍しく早起きして、身支度……。

　そして終われば健太や妹君達へと。

「じゃ、出掛けてくる」と告げて、神殿を後にする日々が続いているから。

「（本当に女王様って休む暇もないくらい大変だな）」と。

　健太は自身へと歩み寄ってくる妃のアイカを見て思い。

「アイカさん食事の方は置いてあるから」と。

　ニコリと微笑みながら告げる。

「うん、ありがとう健太。部屋に戻ったら食べるよ」

　夫健太の優しい言葉を聞いた女王アイカ更に満身の笑みを浮かべお礼を告げると神殿内の家事を終え、今度は洗濯（お仕事）へと今から向かう彼の許へと足早で歩み始めるのだよ。

　健太が仕事へと出かけると正午までは必ず帰宅の途に就かないから女王アイカは自身の妹君達よりも夫健太へと甘え戯れる時間が少なくなるから慌てて歩み始める。

　そんなお妃様の様子を健太は凝視しながら。

「アイカさんは朝から国の政務で忙しいから大変だね」と告げ。

「余り無理ばかりして身体を壊さないようにしてね」と。

　健太はまた自身のお妃様へと微笑みながら労いの言葉を告げる。

「えっ！　ああ、うん……。そ、そうだな……。朝から狩りに言って、おばば様達の所に挨拶周りへと行っていたから遅くなった。本当に御免。御免なさい。あなた……」

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