第152話 あとがき(15)
だから本来は浮気と言うのがこのオーク種族に関してはなく。
アマゾネス達の方が許可を出せば、その日限りの契りをする事、行為も別に問題はなく。
これも浮気行為にはならないのだよ。男女お互いの愛と同意さえあればこのざっくばらんなオーク種族の場合はね。
だから健太は以前から自身の子供でもないのにオムツまで洗濯をさせられていたのだよ。
でもそれがヤンキー姉ちゃん達の軽率な行為だったのだ。
そもそもこの度の大惨事……。この小さな国の男女がお互い二つに別れて争い、内戦した。この集落始まって以来の大惨事、戦争なのだが。
ウルハ率いる傾奇者、ヤンキー姉ちゃん達の中から夫がいるにも関わらず自身の衣服や下着だけ健太に洗濯をさせればそれで婚姻成立なのに。
可愛い彼、夫健太に対して更に自分の愛情をアピールする為に健太の子ではない上に夫も健在しているにも関わらず。
子の父親に洗濯をさせるのが筋で、またそれを夫が受け取る事で自分は妻に捨てられてはいないと確信をするのだが。
健太に自分の子のオムツ迄も洗濯させたから妻達の心が自分達から離れたNTRされてしまったと彼らは嫉妬心を募らせ、男王へと憎悪……。
まあ、傍から見ていても余りよいものではないが漢戦士達、グラディエーター達の男王への嫉妬、妬みからの陰口が始まる。
そんな様子のグラディエーター達へと、やはり自身の元カノ、婚約者……。いや、先程の二人の仲慎ましい様子を見ればわかる通りだ。幼い頃から一緒に暮らしていた二人だから女王アイカの元夫だと言っても過言ではないウォンが自身の妻を己の手に取り返す為に色々な策、計略を……。
そう彼らの男王への嫉妬、妬み、猜疑心を煽り、扇動し謀反を決行──男尊女卑思想へと変え、自身が男王ではなく、王様になろうとしたのだが謀反は健太とエリエ、ウルハの活躍により失敗に終わるのだが。
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