第150話 あとがき (13)

「嫌、駄目! 駄目だー! もう健太は既にプラウムやサラに生を、気を使っている上にシルフィーさんに限ってはほとんど独占状態が続いているからもう既に使い物になるかどうか解らんからウルハ達こそ明日以降から日替わりで順番を決めてくれば良いだろうが。そうしろ。これは男王健太の妃としての序列一位であるわらわの命だ分かったなお前達」と。


 女王アイカは自身の顔を真っ赤にさせながらウルハ達の要望を拒否するのだよ。健太の物はもうこれ以上は使用禁止、打ち止めだとね。



 しかしだ。それで『はい。わかりました』とウルハを含んだヤンキー姉ちゃん達、男王健太の親衛隊が『うん』と頷き、納得する訳はないから。


 今迄大人しかったウルハも女王アイカに負けぬぐらいの真っ赤な顔へと急変しながら。


「アイカー! あんたが先程から家のひとを何度も冥府送りへと導くからいけないのだろうに。だからアイカ! あんたが責任を負い我慢をすれば良いだけだろうが!」と不満を漏らせば。


 ウルハに続くように。


「そうだ!」

「そうだ! そうだ!」

「その通り」

「ウルハの」

「姉御」

「ボスの」

「リーダー」

「うちらの頭の言う通りだ!」

「長が」

「酋長が」

「奥方」

「アイカが責任をとって我慢をしろよ」と。


 ヤンキーお姉さま、お嬢さま達も可愛く自身の頬を膨らませながらぶうぶうと不満を漏らし始めるから女王アイカと口論を始めだすのだ。


 そんな何とも言い難い光景……と言うか?


 男王健太の妃達による和気藹々とした光景をこの場に集う民衆達は喧噪…ケラケラ、ヘラヘラと笑い騒めきながら観戦──。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る