第81話 困惑する酋長……(5)
でも、アイカ自身も一騎当千の猛者であり。自身の麗しい容姿と代々酋長を輩出してきた家の長女と言うだけで女王、酋長、アイドル、セックスシンボルとして祀り担がれ、君臨をしてきた名ばかりの女王さま、酋長さまではないから。
この小さな国、酋長への反旗、謀反の疑いある者、楯突く者達に対していくら相手が多人数であろうとも自身の顔色を変え恐れ慄き、自身の身を竦め震え怯えることなどしないでね。自身の周りにいるアマゾネス達……。
そう、自身の夫、主のことを侮り、蔑み、蔑視、罵声を吐いた。咆哮をした女王アイカに対して不満、不快のある形相で睨み続けるアマゾネス達を彼女は先ず見渡すように睨み続ければ。
その後は、傾奇者、不良、ヤンキー姉ちゃん達のリーダーであるウルハのことを鋭い目つき、睨み返し。ウルハの自分への憎悪、不満、猜疑心を含んだ荒々しく、激しく、鋭い眼光を弾き返すように試み始めるから。
女王アイカとウルハが睨み合い。一触即発状態へと二人は陥ってしまうのだよ。
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