第73話 男王になれなかった男の策(2)
そう、この小さな国、集落の男王健太と女神シルフィーの仲を検索する会話、雑談、論議をみなが首肯し唸りながら始めだす。
その後少しばかり間が開けば誰ともなく自身の口を開き。
「そう言えばウォンはシルフィーに夜這い婚を仕掛けたことがあるけれど。あのチビとシルフィーが付き合っていたから失敗したんじゃないのか?」と。
自身の腕を組み唸る行為をやめてウォンへと問い始める。
だからウォン自身も腕を組んだ状態で、自身の顔を緩ませ、ニヤニヤと気味悪く薄ら笑いを浮かべるのと腕を組む行為をやめ。
「あっ!」だよ。ウォン自身も自分の目、瞼を大きく開けながら驚嘆を漏らしてしまうぐらい驚愕をしてしまう。
だってこのオーク漢戦士最強の男は、自身の一騎当千な力、腕力を使用して、このジャングル内で一番美しい巫女、シャーマンだと世にその美貌、麗しさを称えられ、謳われているエルフの女神シルフィーの寝所を襲い。夜這い婚をしかると言った愚策をおこない。失敗に終わった前歴があるのだよ。
でっ、その時に彼の恋人、婚約者だった女王アイカの嫉妬心から逆鱗に触れてしまい。二人はお別れ、離別、婚約も破棄されたがために彼は、ウォンは、シルフィーの気まぐれで異世界日本から召喚をされた女の子みたいにか弱い優男の健太に自身の彼女、婚約者を奪われてしまう、だけではないね。
彼、ウォンは、その為にこの小さな国、集落の男王……。
彼、ウォンが幼い頃から夢に見てきたこと。現実的に自分がなるのが当たり前だと思っていた【男王】の座を他種族の少年……。
それも自分達オーク種族よりも武と力が大変に劣る人種の男、少年……。容姿端麗な優男、可愛いところしか取り柄のない軟弱、ひ弱な少年に【男王】の座を奪われる失態を犯している彼だから。
現男王である健太のことをウォンは殺傷、亡き者……。この密林のジャングル内の何処かに躯として放置してやりたいと思うほど恨み、憎しみを募らせている彼、ウォン自身もシルフィーと健太が以前から夫婦として繋がっていたのではないかの言葉を聞き驚愕してしまう。
(まあ、今の話しはあくまでも推測の域だから無い事だとは思うのだが。もし仮にそうならば俺は始めっからシルフィーの策……。自身の主をこの集落の男王にしたい。一緒に仲良く暮らしたからと思う。アイツの策にまんまとかかった事になるな……)と、ウォンは苦々しく思う。
まあ、彼は思いながら。
「先ずそれはないと俺は思うぞ。以前シルファーの屋敷へと夜這いにかけた時に、アイツの部屋に赤子の姿はなかったから他の女だ。……それも? あのチビの周りにいる女達の誰かだ」と、ウォンがここまで呟いたところでね。彼の話し。説明を折る絶叫が放たれる。
「あああっ! 男王の周りに集う女達の中に俺の女房が! 妻がいる! 何でだぁっ⁉」
「あっ! 俺の彼女もいるじゃないか!」
「うちの母ちゃんもいるー! いるぞ! 何でだぁっ⁉」」と。
まあ、その他にも多々、自身の顔色を変えた若い漢戦士達の絶叫が放たれる。
(お願い)
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