第68話 最弱の男王はオークの種族の習わしと掟を知らないようだ(19)
この場にいる若い漢戦士達がサラとウルハの争い。喧嘩をしている様子を歓喜しながら観戦するのをやめてまでも男王健太のことを憎悪含んだ目……だけではないか?
自分達よりも力と武が劣る人種の貧者、貧相な優男健太に対しての嫉妬心も膨らませ、募らせながら睨む。睨みつけている様子を自身の両腕を組みながら嬉しそうに見詰めているようなのだ。
そんな彼にまた若い漢戦士達が声をかけていくのだ。
「ウォンさん?」
「何だ?」
「何故、あのチビの籠の中に、あんなにも沢山の下着や衣服の汚れ物が入っているのだよ? 酋長姉妹やウルハ達五人の汚れた衣服、下着の量にしては多いい気がするのだが」と、若い漢戦士達の中の一人が首を傾げながら訊ねると。
「ああ、こいつの言う通りだよ。ウォンさん。何故あのクソガキの籠の中には五人以上の汚れた肌着が入っているんだよ?」
「おいおい。良く見ると赤子のオムツまで入っているのが俺の目に映るにのだが。あれは何でなのだよ。ウォンさん。教えてくれよ?」と。
健太の所持する籠の中に、女王アイカとエリエ、プラウム、サラ、ウルハ達五人以上の汚れた腰巻、スカート、下着がある上に、赤ん坊のオムツまで入っているからと自身の顔色を変えながらウォンへと訊ねる若い漢戦士達へと彼は、自身の角が吊り上がり笑う口を緩め。開いてね。
「そりゃ、お前達あれだよ。あれ。あのチビの周りにいる女達皆が、アイツの物、財産、女だからに決まっているだろう」
ウォンはまたニヤニヤと大変に嬉しそうに若い漢戦士達へと告げる。説明をおこなう。
だってウォンが周りを見渡しながら説明を始めると直ぐに若い漢戦士達は、自身の顔色を青色、赤色と多彩に変え、動揺、困惑、怒り。嫉妬心をあらわ。隠せない顔をしながら。
最後には各自各々が健太に対して憎悪をむき出しにした表情で、自身の奥歯をグッと噛みしめ。『ギッ、ギギギ』と歯ぎしりしてまでも睨みつける。
そう、嫉妬心をあらわにするものだから。
彼は、ウォンは嬉しい。楽しくて仕方がない。
もうそれこそウォンは自身の両腕でお腹を押さえ、この場で大笑い。高笑い。地面に転がりのたうち回りながら。
自身のお腹、腹を押さえ、『わっ、はははっ』と声を大にして歓喜したい衝動に駆られるほど可笑しい。楽しい。嬉しくて仕方がないのだウォンはね。
(お願い)
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