第69話 最弱の男王はオークの種族の習わしと掟を知らないようだ(20)

 そんなことを思っている彼、ウォンはね。更に自身の口を開き。開いて、若い漢戦士達へと問いかけ始めだす。


「おーい! お前達は知っているか?」とね。


「……ん? 何?」

「何よ?」

「何を『知って』と訊ねてきたのだい。ウォンさん?」

「『お前達知っているか』とだけ俺達に訊ねられても分からないよ。なぁ、皆~」

「うん」

「わからない」

「俺達はウォンさん理解ができないよ」


 自分達若い漢戦士達の憧れの的、尊敬、敬意をしている。示している彼、ウォンに笑いながら訊ねられた。彼達、若い漢戦士達はね、健太のことを憎しみ、嫉妬心をあらわにしながら睨み、見詰める行為をやめ。みなが仲良くウォンへと注目──首を傾げ。


 その中の数名が困惑をしながらウォンへと問う。まあ、問えばね。


この集落家の女神様、シルフィーの奴もあのチビの女、嫁だぞ。お前達知っていたか?」と。


 ウォンは若い漢戦士達へとケラケラと笑いながら告げ教えるのだよ。


 と、なれば?


「えっ!」

「嘘?」

「嘘だろう?」

「ウォンさん嘘だよね?」

「ウォン冗談だろう?」

「ウォン、俺達の事を余り揶揄ぅような事はするなよな」と。


 若い漢戦士達、各自各々が、自身の顔色を変え、引きつらせ、強張らせながら驚嘆を漏らし。苦笑を浮かべるウォンへと問いかけをおこなう。


 まあ、若い漢戦士達は訊ね始めるのだが。


 ウォンはそんな様子の彼ら、漢戦士達に対してね。自身の瞼を閉じながら腕を組み。己の首を振り始めるのだよ。


「いいや、本当の事だ。シルフィー家の女神様の館からあのチビが出てくるのも俺は見た。それにシルフィーの奴があのチビの頬や唇へと接吻をしている中慎ましい様子を俺は先程自分自身の両目、瞳で見て確認をしたから間違いはない事。うそ偽りの無い本当の事だ。お前達……」と。


 ウォンは残念、無念、気落ち、落胆した声色とジェスチャーを含みながら。自身の周りにいる。集っている若い漢戦士達へと説明、話す。


 そう、この場にいる若い漢戦士達の健太へ嫉妬、憎しみ、悪意を、ウォンは策を弄して更に煽り。彼らが更に男王健太に対して憎悪を募らせるように煽り。扇動を始める。


 だからこの場にいる若い漢戦士達の口から漏れ、呟かれ、吐かれ。嫉妬心、憎悪と呼ばれる物を含んだ咆哮が放たれ始めだすのだ。こんな感じでね。



(お願い)


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