第65話 最弱の男王はオークの種族の習わしと掟を知らないようだ(17)

 彼女達が自身の身にかぶる。纏う。着衣をしている髪飾り、冠。自身の豊満、タヨタヨと揺れる乳房を隠すための沢山の首飾りとくびれた腰に巻いて腹部の下を隠す煌びやかな布や、タイトスカートに良く似た物やTバック状の下着になるのだよ。


 それを自身の恋する殿方に、『あんた』、『あなた』、『私の宝物、財産を丁寧、綺麗に洗ってお願いよ』、『毎日洗ってね。頼むから』と告げながら手渡して、愛する彼が『うん、分かったよ。俺頑張るから』と言葉を漏らし受け取り。川へと洗濯──。


 男達が綺麗に洗い終われば彼女の許へと訪れて洗った衣服や下着を手渡して彼女が受け取れば。それで結婚、婚姻は成立……。晴れて二人は夫婦になるのが、この女尊男卑思想のオーク種族の太古から伝わる、習わし、決まり。約束事なのだ。


 それにオーク種族のアマゾネス達はハーレム仕様だから一人の女性が何人もの夫持つことも可能なのだ。


 だから女王アイカとエリエの姉妹しまい姉妹きょうだいと言っても父親が違うし。今争い。喧嘩の最中にあるウルハ自身も女王アイカとは従姉と言った感じにはなっているのだが。実際の所は女王アイカの姉と呼んだ方がいいのだよ。


 だから先程からウルハは女王アイカのことを名指しで『アイカ』と言っているのはその為なのだ。


 だからサラとウルハの喧嘩は従姉同士の争い。喧嘩と言うよりも姉妹喧嘩になるのだ。



 あっ! それと!


 女王アイカの元恋人、婚約者である漢戦士最強の男ウォン自身も彼女とは従兄と言った感じにはなってはいるのだが。


 女王アイカとウォンも血の繋がった兄妹になるのだと言った。この規模の集落では良くある関係、間柄……。



 まあ、健太の産まれ育った近代世界の遠いい昔──太古の時代の集落と同じ一族、家族同士での結婚、婚姻を繰り返しながらの一族。家族構成、形成をしているのが、この小さな国なのだ。


 まあ、健太自身は未だ知らない。気が付いていなから。彼の持っていた籠を見て確認をしればわかる通りだよ。


 いつの間にかプラウムが健太、愛する夫のために愛情を込めて編んだ籠の中には、女性の衣服や下着で一杯どころではない。ないのだよ。


 だって籠の中──中身をよく見て確認をしてみれば赤子の布オムツまで入っている状態、始末の超がつくほどの【モテ期】に入っている男王健太なのだ。


 まあ、健太自身は全く知らない。気がついてはいないのだけれど。


 その他の者達は流石にこれだけの騒ぎになると気がつく。気がついてしまう。


 そう、特にサラが駄目なら可憐な一族の血を引くウルハやその他のお姉さま、お嬢さま、少女さま達と思っていた。熱い眼差しを送っていた若い漢戦士達が、気がついてしまうのだよ。


 まあ、こんな感じでね。



(お願い)


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