第64話 最弱の男王はオークの種族の習わしと掟を知らないようだ(17)

 まあ、気落ち落胆をして、自身の肩を落とす。落とし俯く彼らにも少ないながらも希望が残っている。


 まあ、残っているのだよ。


 そう、彼らには未だ可憐なアイカ一族の麗しい血を引くマゾネスさま達お姉さま、お嬢さま、少女達は少なからずいる。残っているのだから。


 そう、只今サラとのことで争い。喧嘩をおこなっているウルハと。の傍でサラとウルハに声援を送る。


 まあ、健太に優艶に甘え戯れ堪能をする行為をやめて二人の喧嘩に水を差すこともしないで歓喜、声援、鼓舞を送り続けているウルハ率いる傾奇者、不良、ヤンキーのお姉さま、お嬢さま、少女の中にも可憐なアイカ一族の麗しい血を引く女性達が数名はいるから若い漢戦士達のエッチ、変態、いやらしい視線はサラからウルハ……。



 洗濯健ちゃんこと男王健太の周りにいる女性達の麗しい顔や魅惑的、官能的なボディーへと注目が注がれる。


 しかしだ。みんなも知っている。わかっている通りだよ。


 ウルハを筆頭に健太の周りに集っているヤンキー姉ちゃん達は、彼が知らない。気が付いていない状態で、もう既に彼の物、財産、妻、お妃さま化している訳だからね。


 そう、健太自身は知らないのだが、このオーク種族は女尊男卑思想でね。結婚、婚姻の権限は全部女性、メスにある。


 だから他種族のように女性に対して許可もなく勝手に言い寄り。夜這いなどかけたら罰せられるどころではないのだ。


 だってみなにも説明をしたと思うのだが、オーク種族男女の武、力の優劣は性別ではない。


 だって今のサラとウルハの激しい争い。喧嘩を見て確認をすればわかる。理解ができる通りだ。


 二人は男勝りどころではない。


 漢戦士、グラディエーター同士がコロシアム内で、素手で死闘をしているぐらい激しく、荒々しく闘っているのだから。


 それにオーク種族最強の武士なのでは? と、世に称えられている戦士は、可憐なアイカ一族の麗しい血を引く次女のエリエなのだから。武と力で女性が男性に劣ると言うことはないのだ。


 このオーク種族はね。


 まあ、他にもそう言った種族はあるのだが、今は話す、説明をする機会ではないのでまた機会があれば説明をすると告げる。説明をしたところで話しをまた元に戻すのだが。


 まあ、それぐらいオークのアマゾネス達は気が荒くて恐ろしいのだよ。


 と、なれば?


 結婚、婚姻の儀式、約束、了承、愛していよ。愛しています、の好意、行為はどうやってメスがオスに知らせるかと申せばね。


 この亜熱帯密林のジャングルが広がる大陸、大地で住み暮らす女性達の宝物と言えば?



(お願い)


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