第62話 最弱の男王はオークの種族の習わしと掟を知らないようだ(15)

 淑女のお姉さま、お嬢さま、少女達。彼女達もさ、全員がだからね。二人の発熱としたデッドヒート、争い。喧嘩と言う奴を男王健太に優艶に甘え、戯れることで無視をする。放置をすると言うことはしない。


 みんな野次馬大好き。チュキチュキだからね。


「おりゃぁっ! やれやれ、ウルハ!」

「ウルハ! 生意気なクソガキのサラなどぶったおしてしまいな!」

「負けるな、義姉さん!」

「二人とも頑張れ!」

「おっ! サラのパンチが、ウルハの顔に当たったよ!」

「サラ! ウルハに負ける!」

「あんたら二人。ほら、右だ! 左だ!」

「あんたらぁっ! そこで蹴りだよ! 何をしているんだい!」

「ぼけ、ぼけするんじゃないよ。二人とも」

「ほらほら、サラ! あんたの蹴り。ウルハに当たっていないよ!」

「ああ、本当に駄目だね。二人とも。なっちゃいないね」と。


 まあ、健太に甘え、戯れ、堪能をしていた傾奇者、不良、ヤンキー姉ちゃん達も男王に甘える行為を完全にやめて、ウルハとサラの戦い。争い。喧嘩に対して歓喜、絶賛、声援、嘆きを吐く、叫ぶ、放つ、呟き、漏らす。漏らし始めるものだから。


「なんだ、なんだ?」

「喧嘩か?」

「誰が?」

「誰と誰が喧嘩しているのだ?」と。




(お願い)


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