第31話 最弱男王は主夫?(8)
まあ、告げるのだよ。
それも健太は自身の脳裏でね。
(ああ、この屋敷は、一応は神殿でこの集落の中では一番大きな建物だから部屋の数の方も他の家よりも多いから掃除をするのが面倒だな)と、ついついと思ってしまう。
またこんなこと、掃除をするのが面倒だと彼、健太が自身の脳裏で思ってしまえば顔や態度に、彼が掃除をするのが面倒だ。気だるいな。何で男……。この神殿の主であり。男王である僕が、自分自身が屋敷の掃除をしないといけないの。掃除は男がするものではなく。女性……。この家の女達、妻、妃達がするものだろうにと言った態度、様子がね。健太の体中から醸し出されている。放出。放たれているから。
只今の健太の顔は大変に不貞腐れた顔、不満のある顔、態度──。
この集落の酋長である女王アイカに対して彼は悪態をついている状態でいる訳だからね。
「何だ! 健太! そのふてぶてしい態度は! 健太、貴様はわらわの夫であり。この集落の男王。この神殿内で暮らす唯一の男なのに。わらわ達この神殿内に暮らす女達。妃達の夫、主としての義務を破棄、放棄するつもりなのか?」
女王アイカは健太に対して、自身の眉間に皺を寄せ、憤慨! 彼が、健太が、自分の男王が理解できない。訳がわからないことを荒々しく。だから健太が、自身の顔色を変えて動揺をする。してしまうことを平然と告げてきた。
それも「健太がわらわの夫であり。男王であるにも関わらず。この神殿の掃除。夫としての義務を果たせない。不可能だと言うのならば。健太はもうわらわの夫、男王でないと言うことだから。わらわと健太は今直ぐ離別! 離婚だ! この神殿! この集落から直ちに出ていけ! 今すぐにだぁっ!」と、女王アイカは憤慨しながら健太へと詰め寄り。自身の緑色した優艶な肌の色を真っ赤に染めながら健太。自身の夫、主、男王へと不満を吐く。放つ。咆哮をしてきた。
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