第30話 最弱男王は主夫?(7)
健太は女王アイカの嘲笑いを聞き
「えっ! いや、あのね。アイカさん。僕の生まれ育った世界、国だって掃除ぐらいはちゃんとするよ。家庭によって色々あるとは思うけれど。毎日掃除機を使用して掃除をする家庭もあれば。数日に一度掃除機をかけ、掃除をする家だってあると思うけれど。家の場合は家のお母さんが毎日掃除をしていた」と。
健太が苦笑いを浮かべながらここまで女王アイカへ呟いたところでね。
「……ん? 何で健太の里では母上さまが屋敷の掃除をするのだ? と、言うか。何故するのだ。普通は健太か御父上辺りが屋敷の掃除をするのが当たり前のことだろうに?」
女王アイカは健太の日本での里、実家の家事の事情、様子を聞き、自身の首を傾げてしまったから。
それを見た。聞いた健太自身も己の首を傾げ。
「えっ! 僕の生まれ育った世界、国では普通。一般的に家の掃除は女性、妻、主婦がするのが普通だと思うけれど?」
「えっ! 嘘?」
健太の話を聞き、何故か女王アイカは驚愕。
だから健太は女王アイカへとゆるりと説明を始めていく。
「うそじゃないよ。アイカさん。僕の生まれ育った世界の大半の国々では、家の掃除は普通に女性達。妻、奥さん。主婦と呼ばれる人達が掃除、家事と言うものを共働きでもない限り女性が家庭内では主にしている仕事だと思うけれど?」とね。
「嘘だぁっ! 嘘に違いない! でたらめだ!」と、女王アイカは力強く否定をする。
「いや、アイカさん。僕の言っていることはうそではなく本当のことだよ」
「いや、そんなことはない。ないはずだ。健太! 健太は自分が掃除を怠けたいから嘘をついている。言っているだけだ!」
「えっ! いや、僕は別に自分自身が怠け者だから言っている訳ではないよ。実際僕の実家でもお母さんに『健太。掃除機をかけてお願い』と嘆願されればしていたから。アイカさんやエリエさん、プラウムさんやサラさんが今日は体調の方がどうしても優れないから。今日は僕に代わりに掃除をしてくれと嘆願、言うのならば。今回だけは仕方がないので、家の掃除は僕がするけれど」
健太は自身の妻である女王アイカが、自身の話し。異世界日本での一般的な家庭の家事事情、分担を耳にして余り驚き、同様、困惑する。
……だけではないよね。健太の女王さま。アイカさまはね。だって彼女、最後には怪訝な表情で力強く健太へと否定をしながら言葉を返してくるから。彼も困り果てた顔、苦笑いを浮かべながら自分の自身の妻達がどうしても体調不良、今日の調子の方が優れないのならば。今日の掃除は代わる。してもよいと、上から目線で女王アイカへと告げる。
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