〈ゴソ〉

〈ゴソ、ゴソ〉

〈ゴソゴソゴソ〉と。

　健太は今日も早朝、夜明けと共起床、起きては床掃除──。

　そう、彼が、健太が女王アイカを含めたとあるオーク種族の一集落の、酋長一家の四人の姉妹、お妃さま達と仲良く共に暮らしている家、屋敷は、この集落内でごく普通に見て確認がとれる建物……。

　木の幹を普通に加工、丸太にして建てている。建設している小さく質素な家、屋敷ではなく。一応はこの集落の酋長である女王アイカがその身内、妹達と共に住み暮らす神殿造りの屋敷……。

　そう、みなも再度。何度も見て確認をすればわかる理解ができる通りだ。

　遠いい昔、過去、古の時代……。

　この集落の男王健太の産まれ育った故郷である日ノ本の古代は弥生の時代の頃の遺跡、住居跡地の資料館や資料などでよく見られる高床式の建物。建築物でね。

　まあ、中、室内の様子は、部屋と部屋との敷居の方も簡単、簡易式にはなっていて各部屋とを仕切る。お互い。姉妹各自各々のプライベートを守るような扉で仕切るようなことはしていないとてもオープン、解放的……。

　まあ、エアコン、扇風機と言う。呼ばれる。健太が産まれ育った異世界、異国、日本の便利家電化製品……。

　この大変に熱く、蒸す気温。亜熱帯のジャングルで、内で住み、暮らし、営む生活を日々送る者達。各種族、生物達、各自各々の熱く、熱した肢体を涼しく冷やしてくれる近代魔法。エレキテル、電気で動く便利器具、機械がなくても部屋中が風の通りがよくなる。行き交う作りとなっているから。

　近代日本の家、屋敷、建物内にいるよりは涼しくいられる造りにはなってはいるようなのだが。

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