第13話 女々しく、弱々しい男王の誕生(2)

 だから彼女と健太の周りにいる。集っている者。女王アイカの妹君達エリエとプラウム、サラの三人は、自身の麗しい顔を緑、黄緑色から真っ青へと変え、変化をさせながら。


「ちょっと長、これ以上は不味い。不味いから辞めて。辞めるんだ。でっ、ないと御方が、この子が、本当にあの世へと逝ってしまう」と、次女のエリエが慌てて健太と姉のアイカの間へと割って入ろうと試みるのだ。本当に大変なこと、惨事になってしまうからと。すると今度はエリエに続いて三女のプラウムも姉のエリエのように、自身の顔色を変えているからね。


「姉さま、やめて」と、この家、屋敷、神殿の本当の主である女王アイカへと、自分達の主、夫に対して噛みつく、ではなく。行為をやめてくれと悲痛な声音で嘆願をする。


 またしないと本当に不味いぐらい女王アイカは、自身の主、夫であり。この集落の男王イコール彼は、少年健太はね。戦術、戦略、魔力、弓などの飛び道具を使用した戦、合戦、戦争よりも各自各々の力……。



 そう、魔力、妖力を使用しない個々の体力、力、武力だけのによる争い。戦、合戦を好む傾向があるオーク種族の中でも特に傾向がある女王アイカの一族での漢、オス達を束ねるになった。なっているのにも関わらず彼は、は、いつまで幼い少女のようにメソメソと弱々しく、女々しくいる。いることが女王アイカは不満、不快だから自身の夫である健太のことが気に入らない。気に入らなくなっていると思っていることが彼女、女王アイカの妹君達には姉の気持ち。思いが直ぐにわかる。理解ができる。悟れるから。


「アイカ姉、もうやめてよ。やめて。サラの健ちゃんが。健ちゃんが本当に死んでしまう。死んでしまうからやめてよ。お願いだよ。アイカ姉。頼むから」と。





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