第3話 僕の口の中のうごめく異物の正体は何? (2)
「ぷはぁ~。そろそろ君……。そう、わらわの婿殿、いつまでも目を閉じたままの状態ではなく。自身の目を開けてみたらどうだろうか?」と。
「このままだと、わらわが一人で婿殿のことを愛おしい。可愛いと思う気持ちだけで、わらわがこのまま一人相撲をとりながら君と接吻をしているようだから。わらわも流石に恥ずかしい……。だから今から君の妻、妃になるわらわの顔をちゃんと見て、見詰めてから接吻をして欲しい。わらわの婿殿」と。
【僕ちゃん】よりも、背丈も高い上に年上……。姉さん女房になる彼女……。
そう、優艶、艶やかな容姿、自身の緑色した肌、肢体、そして彼女の女性としてのシンボル、大事な個所を最低限の物で覆い隠している官能的な女性はね。【僕ちゃん】みたいな可愛い少年のことを自分の【婿殿】と呼びながら目を開けるようにと不満を漏らしてくる。
だから【僕ちゃん】と呼んでも良いほど可愛い少年の方はね。「えっ! な、なに?」と、驚嘆を漏らしながら。己の両目、瞼を慌てて開ける。まあ、開ければさ、彼の目、瞳には、緑色の肌をした大変に麗しい女性のお顔がさ、大変に大きく見える。
そう、アップ顔といつ奴。それも【僕ちゃん】と、呼んでも良いほど可愛い少年の唇と麗しい彼女、緑色の肌を持つ大変に妖艶、艶やか、美しいお姉さまの柔らかい唇が、また引っ付き、張り付き、重なり合い。口内で絡め、交わることが可能な位置。また再度愛し合うことが可能な位置からお姉さまは、可愛い【僕ちゃん】を相変わらず優しく抱き締め。ハグしながら。己の目を、瞼を開けて驚愕、動揺している少年のことを「クスクス」と、笑いながら不満を漏らしてくるのだよ。
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