第2話 僕の口の中のうごめく異物の正体は何? (1)

「う~ん、う~ん」と、唸り声をあげながら。自身の脳裏では、(やっぱり。やっぱり可笑しい? 可笑しい気がするよ?)と、困惑しながら悩み、脳内で呟く少年なのだが。彼は何故か相変わらず、自身の目を閉じたままでいるようなのだ。

だから己の口の中で激しく、盛んに動く、だけではなくて、妙に自分の舌へと積極的に絡んでくる柔らかい物。異物が何なのだろうか? と、冗談ではなく本気で悩み、困惑しているようだから。君は頭の方は少し大丈夫なのか? と、悪態をつきながら尋ねたいほどの純情、初心なところを見せる可愛い少年は、『僕ちゃん』と、呼んだ方がよろしいかも知れない少年に対してね。大変に背丈、身長の高い女性……。


まあ、パッと彼女、お姉さまを見る限りでは【僕ちゃん】と呼んだ方がよいほど可愛い少年よりも年上の女性のようなのだが。只彼女、お姉さまの容姿の方がねと、思えばね?








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る