僕の嫁はオークの酋長! (改修版)

かず斉入道

第1話 プロローグ(不思議な声と音に惹かれて)

「うごっ、うごっ、うぐっ。うぐぐっ。く、苦しい」と、唸り声。


 それもさ、何処からともなく聞こえきたのだよ。


 ついでにこんな音、声まで混ぜ合わせながら。


「うっ、うん。うぅ。あぁ~」、


『ペチャ、ペチャ』、


「うぅん、うっ、うぅ~ん」と。


 まあ、何とも言い難いと言うか?


 大変にいやらしい音、卑猥な音と共に。


「あん、あん、あぁ~」と。


 熱い吐息。


 荒々しい息遣いと共に。


 女性の快楽的。


 陶酔的な淡く、甘い。


 オスと呼ばれる生き物の脳を刺激し。


 理性を失わすような淫らな掠れ声まで聞こえてくるから。


 声の主は何処にいるのだろう?


 と、思いつつ探索を始めれば。


(うぅん、うん、あぁ~。あ、あれ? ここは何処? 何処なんだろう?)と声が聞こえてきた。



 まあ、きたのだよ。


 それもさ?


 大人の男性。


 青年と呼ばれる者の声色ではなくてね。


 やっと変声期を終えた子供……。


 それとも少年なのだろうか?


 と、思われる声色がわりと直ぐ近く。


 真下で聞こえてきたから。


 声を漏らした者。


 主は誰なのかを見て確認することにする。


 と、なれば?


 天空から真下!


 地上へと落下を試みることにしたので。


 こちらも落下を始め堕ちていくのだ。


 するとさ、亜熱帯。


 シダ科の植物が覆い茂るジャングル。


 密林と言う奴が眼下に広がって見えてきたのだ。


 だから更に落下を!


 勢いよくする!


 と、言うか?


 速度を上げ落ちながら。


 地上に広がる亜熱帯のジャングルを注意深く観察……。


 まあ、こちらも堪能しながら更に地上へと向けて落下をしていく。


 まあ、いくとね。


 今度は視界の先に。


 人々が集い生活を営んでいる集落らしき物が目に映ったよ。


 と、言いうことは?


 先程の男の子の驚愕した声と。


 女性の淡く。


 甘い吐息と。


 荒々しい息遣いとが。


 何とも言い難い妖しい音と。


 掠れた声音の喘ぎ声はね。


 どうやらあの集落の中に建つ屋敷の内のどれからか聞こえてきたと思う? 


 ……ではなく。


 間違えないようだから。


 更に集落内にある建物。


 丸太造りの屋敷を一つ、一つ探索してみて声の主を見つけることにする。



 ◇◇◇

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