勝ってこい 02

 開場から始まったDJタイムは、観戦者が多すぎてサイファを作るどころではなかった。DJブースはステージ上にあり、その隣は出場者用のスペースになっていたが、やはり多少の窮屈きゅうくつさがあり、準備体操をするのがせきやまだった。

 クリスは、ステージの上で軽く体を動かしながら、DJの手さばきを見ていた。ターンテーブルを操作して、流れるように次の曲へと繋いでいく。新しい曲がかかるたびに、フロアもステージも歓声に沸いた。

「付き合っていただいてありがとうございます」

「そんなにかしこまらなくていいぜ、チームだろ?」

 クリスと同じようにステージに上がっていたライジンが言った。他のメンバーはタニーとシゲ以外、準備をしたいからとメインホールには入っていなかった。そのタニーとシゲも、別の仲間の方に挨拶に回っている。ライジンも色んな人から声をかけられていた。

「初めての、しかも憧れだったイベントに参加できるんだ。オープニングを見たいっていうのは当たり前の感情だ。そして、俺達はチームなんだから、一緒に参加するのは当たり前だ」

 ツーブロックの髪の毛は、夏にあった頃よりも少し短めになっていた。激しく動くには髪の毛が邪魔だから、とライジンは言う。

 黒いシャツには背中に筆文字のような白字で「雷神」と書かれている。シャツの下にはこれも黒のヒートテック、下半身はウォームジャージ。

 クリスはベリーショートのソフトモヒカンにタイトな白ジャージ。首から鎖骨にかけてにきらびやかな金と青の模様が入っていた。

「金と青でいろどると、ずいぶんとエジプシャンな雰囲気が出るな」

 ライジンが感心する。

 DJタイムが終わると、ライトの動きも止まって、ホールに静寂が訪れた。

 ステージ上のスクリーンに、パッと映る『あきばるは~ら』のロゴデザイン。鳴り響くビッグバンドのサキソフォン。

 歓声がホールを包んだ。

 ステージ袖から中央を通って主催者兼司会とアシスタントが現れた。出演者に触られ、軽く叩かれ、握手を求められながら、中央に設置された階段でフロアへと下りる。

高宮たかみやハルキさんだ」

 隣を颯爽さっそうと歩いてフロアへと向かう主催者を見て、クリスがつぶやいた。

 大歓声の中を両手を高く掲げるように振って観客を盛り上げると、観客は自然とツーブロックのスペースを区切る白線を避けるように場所を作っていく。片手に持ったマイクを高々と上げて、高宮ハルキは狼が満月に向かってえるように叫んだ。

「お前ら帰ってきたぞクラブ・マリキィィィーーータァァーーー!!!」

 観客の大音声が鼓膜を震わせる。地響きを起こす。

「アニソンダンスバトルの最高峰!最高峰って自分で言うのもアレだけど最高峰!あきばるは~らがクラブ・マリキータに凱旋がいせんだお前らァーーーーッッ!!!」

 クリスがかつて動画で見たそのままのテンションだった。

「APOPダンサーズの楽園あきばるは~ら、ボリューム14!司会を務めさせていただきます高宮ハルキでーす!よろしく!!」

「アシスタントMCのダケロニでーす!お前ら盛り上がる準備はできてるかー!?」

 会場は既に大興奮だ。

 ハルキとダケロニのマイクパフォーマンスだけで、ホールの気温が上がったようにさえ感じられる。外は真冬だというのをすっかり忘れて、クリスは額ににじんだ汗を拭いた。

 挨拶をしたハルキが会場における諸注意とバトルのルールについて説明をする。

「ちゃんと聞いておけよ、クリス」

 ライジンが釘を刺す。

 予選はワンチームツームーブ。ルーティーン二人振付コマンド一曲で二人が交互に踊るあり。それぞれサークルごとに二人のジャッジがついて五十チームの中から八チームずつ本戦出場者を決めるピックアップ採点勝ち上がり方式。

「バトスクと同じですね」

「ああ、そう言えばバトスクで聞いていたか」

「忘れてたんですか!?」

 予選の対戦表はすでにフロアに貼り出されており、説明終了と共に予選一戦目の出場者を呼び出す。先に呼ばれたチームが先攻、後に呼ばれたチームが後攻となる。そのままバトルスタートで、予選が始まる。

 対戦表に関してはロッカールームにも貼り出されていたので、「ミラーズアンド金槌ハンマー」の順番も前のチームの名前も確認済みだ。

 司会とアシスタントは観客を誘導し、フロアのサークルを確保するようにあれこれ指示をする。それからジャッジを呼び込み、一言ずつ挨拶を貰って二手に分かれていつの間にか用意されていた椅子イスへとうながした。

 舞台の準備が、整った。

「緊張しているか?」

「もちろん、緊張していないって言ったら嘘になります。でも、同じくらい早くバトルしたいっていう気持ちもあります」

「そうか。最後までそのいい緊張感をたもてよ」

 サークル内に各チームの呼び込みがかかる。満員の観客をかき分けるようにして、ステージ上から、ホールの裏手入口の方から出場者がやってくる。ピックアップ方式だから、バトルの時点で勝ち負けが決まらない。各サイドのチーム名を念入りに確認し、DJに準備ができたかを確認する。

 クリスは、心臓が高鳴るのを感じていた。

「それでは早速始めていきたいと思うんですけど、お客さん!盛り上がる準備はできてますかァーーー!!!?」

 ハルキの言葉に応える地響きのような歓声。

「もう一回聞きます、準備はできてますかァァーーー!!!?」

 ダケロニの言葉に応えるホールを埋め尽くす人の声。

「行きましょう!あきばるは~ら、ボリューム14、予選第一試合!バトル!!!」


 スタートォ!!!


 開始を告げるときの声。

 一曲目のイントロに湧く観客。

 サークルの中央へと踊りだすダンサー。

 あきばるは~らが、始まった。


 ◇


 予選はとどこおりなく進み、まもなく「鏡と金槌ミラハン」の出番がやってくる。

 既に予選を終えたタニーとシゲのチーム「タニシゲ」と、バジルととんとんのチーム「洋食屋のまかない」は、既に予選でのバトルを終え、緊張の高まるクリスの様子を冷やかしに来ていた。

「そう言えば、出る順番とかルーティーンとかはどうするんスか、ライジンさん」

 ステージ上でバトルの進行を見守るミラハンの二人にシゲが尋ねた。

「どうするって言われても、出る順番に関してはクリスがどうするかによるとしか言えないな」

「予選の対戦表を見る限り、僕達が先攻なので、イントロを聞いて僕が知っている曲なら先に僕が出る感じです」

「ライジンさんはそれで大丈夫なんスか?」

「バカ言え、ちょうど良いハンデだ。……と言いたいところだが、本音は俺があんまりアニソンを知らないってだけなんだがな」

「確かに、ライジンさんは基本真っ当なBBOYストリートダンサーッスもんね」

 アニメソングを使ってストリートダンスの大会が開かれるようになったのは、ここ数年の出来事だ。それまではアニソンでダンスを踊るなど、ダサい、異端だ、などと散々コケにされ、虐げられてきた。

 その逆境をくつがえし、今のアニソンダンスバトルシーンを作り上げたのが高宮ハルキであり、その代表的なイベントこそ「あきばるは~ら」である。

「ハルキにオファーもらってジャッジやったけど、こんなに最高なイベントに今まで何で参加しなかったんだ、って思ったもんなァ」

「それで、偶然ニトクリスと出会ったんスね」

「そういう経緯いきさつがあったんですか」

「おう。だからアニソン自体は詳しくないんで、曲は基本ニトクリスに譲る。ただ、もし俺の分かる曲が来たら、絶対に勝つ」

 クリスに向かってライジンが不敵な笑みを浮かべた。

「ルーティーンに関しては一緒に練習する時間が無かったからな、一つもない。ニトクリスには技量の向上を第一にしてもらった」

「……そうですね」

「バックフォローとかも?」

「ない」

 ライジンが短く答える。

「強気ッスねえ!」

「そう言えば、聞きそびれてたことがあるんですけど。ニトクリスくんは、どうしてあの夏祭りで『マトリョシカ』を踊る曲に選んだんですか?」

 予選を終えたばかりのバジルが、ひたいに浮かんだ汗をきながら尋ねた。

「え?」

「いやだって、マトリョシカはアニソンじゃあなくってボーカロイド曲でしょう?アニソンダンスバトルに出場することが夢だっていうのなら、夏祭りにボカロ曲を踊るのはおかしいねえ、ってとんとんと話していたんですよ」

「そうだぞ!今はボカロ曲の大会もあるからな!そっちの方が憧れが強いんじゃあないのか!?」

「いえ、あれは……」

「オイオイオイ、お前ら気づかないの?それでもスタガ視聴者かよ」

 あきれ顔のタニーが言った。

 『Startスタート Upアップ, Girlsガールズ!』通称スタガは、地方のアイドルグループが主人公の物語だ。リアルで生々しいアイドル業界の描写と、実際のローカルアイドルとコラボレーションをして話題を呼んだ作品である。

「主人公たちスタガが事務所の目に留まるキッカケの動画、そこに使われていたのが『マトリョシカ』だったんだよ」

「あー!思い出した!そう言えばそうでしたね!」

「そう言えばァ!?お前今から家帰ってスタガ一話から見直してこい!」

 眠たいことを言うバジルに、目を覚まさせてやろうとばかりにタニーが頬をつねって横に引っ張る。

 太陽と涼人の二人と一緒にいるみたいだ。

 ふと、クリスはそんな事を考えた。出会って間もない、年齢も出身も違う。だというのに、こんなにも居心地がいい。

 いずれ、あの二人にも現地にきてもらおう。クリスの決心をよそに、バジルとタニーはすっかりスタガ談義を始めていた。

「ニトクリス、そろそろ出番だぞ。準備はいいか」

「いつでもオーケーです」

 全部で二十五回ある予選は既に折り返して、今十六試合目が終わった。

「それでは次のバトルに行きましょう!こちらサークルの出場者、先攻は『ミラーズアンド金槌ハンマー』!後攻は『海近いモネ』!」

 高宮ハルキの呼び込みが響く。

 クリスはゆっくりと一歩を踏み出し、ライジンと共に、ライトに照らされたサークルへと入っていった。


 ◇


 「鏡と金槌ミラハン」に対峙たいじする「海近いモネ」のコンビ、その片方にクリスは見覚えがあった。

「あ」

 相手は、まずライジンの姿に驚き、次にその隣にいるひょろ長いクリスの顔を見てまた驚いた。

 「海近いモネ」の片方は、バトクラのサイファで出会ったうみさくだった。

 互いに小さく声をかけ合う。バトルではあるが、勝敗を決して勝ちあがるわけではなく、全てのバトルをひっくるめてジャッジの点数が高かったチームが勝ちあがる方式だ。

 盛り上がるのが一番で、バチバチに争うという気持ちはなかった。

 だからと言って、ダンスで負けるつもりもクリスには毛頭もうとうない。

 うみさくがクリスに向かって拳をつき出した。健闘を祈る、のジェスチャーだ。

 クリスもそれに応えるように拳をつき出す。

「オーケー!DJコーラ、準備はできていますかァ!?」

 ハルキの声かけに、ブースのコーラがスクラッチで返す。

「オーライ、行きましょう!予選第十七試合、バトル!!」


 スタート!!!


 司会、アシスタント、観客によるスタートの声とともに、エレキギターのリズミカルなイントロが流れる。

 歓声が沸いた。

「行きます」

 クリスが短く言うと、ライジンの返事も待たずにすぐさまサークルの中央に躍り出た。悲壮とは無縁の、確信に満ちたその横顔を見て、ライジンは「行ってこい!」とだけエールを送る。

 カッコいい前奏は、どこかで聞いたようなゲームオーバーの音で崩れた。

 クリスはフロアをリズムに合わせて8の字を描くように、時々つまづきながら歩き回り、その中心でジャッジに向かい足を止めると、胸の前で手のひらを合わせる。


――ねえマチガイ起きたって背筋伸ばし ボククルットンいるクルッからダイはいジョーブイピース


――今日腕をかに回してフラ顔のれて落ち込んだ涙拭き? そーゆー左右もんでしょ頑張る


 とある動画サイトで有名になった電波曲。宇宙からやってきたタコ星人の女の子が失敗と暴走を繰り返すドタバタラブコメディ『タコ・カコ・マイロード』のオープニング曲だ。


――明日の歩いてテストがくじいて不安その場でだってコケて 当たって立ち上がり砕けて疲れてモーマンタイ空元気


――さあアタシの右手でこの手を左手手に取って捕まえて 連れてっちゃうから引っぱられていく


 ポップでキュートな曲調にライジンが少し不安を覚える。

 クリスの動きが精彩せいさいを欠いている。動きもゆっくりだ。最初に手のひらを合わせたところまでは良い緊張感の中にいたような気がしたが、もしや気負い過ぎているのだろうか。


――新しい力こぶ トン パッ世界 トン パッ 侵略したい 後ずさり アタシ右手だけの左手秘密の口を方法がふさいであるの一回転


――キミだけに観客と特別自分の目を 見せて指差しあげる指差し ほらおいでおいで


 会場が、わずかに静まりかえったようにライジンには感じられた。

 次の瞬間、クリスのダンスが精彩を欠いていた理由が分かった。


――ピタッ時間よ、巻き戻れーーーッッ!!!」


 流れる音源に合わせて観客が声を上げる。その声に応えるように、クリスが今までの精彩を欠いたムーブを、わずかな間奏に合わせて巻き戻して再現してみせた。キュルキュルと音が鳴るかと思うほどに高速でそれまでの動きを逆再生し、ついに最初の手のひらを合わせたポーズへと戻る。

「うおお、マジか!」

 ライジンは、バックフォローすらも忘れてクリスのムーブにガッツポーズを振った。


――ゴー腕振り上げバック反時計回り取り戻そうエジプシャンウォークで キミの肩肘カコと回転ミライを逆回転


――アタ膝にシが手置いていれば片足体重 ゴーインに体ごと反転 窮状突ポーズ 体を戻して


――スロー、バック背を指し投げ前腕飛ばそう円描き 孤独な両腕前からイマと引き寄せ運命を抱きしめ


――キミと両腕を一緒が広げて いいから歩いて さあ ゴーパッインタッグ ピタマイトンロードポーズ


 巻き戻しムーブ、とでも言うべきクリスのムーブに観客は興奮し、精彩を欠いた動きは演技だったとばかりにその後のダンスはえわたった。サビ中のフリーズは、決してブレイクダンスが要求するような筋力を要するものではなかったものの、留めるには精密なボディコントロールが要求される技だ。

 自陣に戻ってくるクリスは、息を切らしながらライジンを見た。片手を軽く上げて、ポーズをとると、ライジンがグッと引き寄せて肩を回す。

「最高だ、カマしてたぜ」

「知ってる曲で良かったです」

 後攻、出てきたのはうみさくではなく、相方のモネだ。うみさくと同じでロックダンスを得意とするダンサーだった。

 途中でうみさくがモネの隣に立ってルーティーンが始まる。電波曲特有の、二番で曲調が変わるギミックはこの曲には無く、ルーティーンはキレイにハマった。

 ポイント、ポイント、ジャンプ、膝着地、起きて、ロック、ポイント、ポーズ。

 きっちりせて自陣に戻る二人。

 敵方にサムズアップするライジン。

「良いムーブに称賛を送るのは当たり前だろ?」

 そう言ってライジンはニヤリと笑った。

 サークルが二つに分かれているので、どちらかのサークルが終わっても、もう片方のムーブが終わらなければ次の曲に行くことはない。うみさくとクリスが流れ続ける曲に合わせて和やかにダンスをしていると、別サークルの一曲目も終わった。

「オーケー、チェンジ!」

 司会のハルキの一言で、曲が変わる。

 サークル内の空気が再びバトルのそれに変わる。

 ホールを切り裂くようなトランペットの音、スカ・バンド。

 アニメソングらしからぬその音楽は、二十年以上前にハードボイルドな世界観で人気を博したアニメのリメイク作品に使われたメインテーマだ。

「クリス」

 ライジンが肩を寄せて短く問いかける。

「歌なし、テンポ変化もなし、ずっとこの雰囲気です」

「オッケー、勝った」

 アニメソングを知らないライジンは、曲の構成や雰囲気を毎回尋ねることにしていた。事前知識が少しでもあれば心の準備が出来る。DJタイムでステージの上に上がっているときに、クリスと曲の捉え方をすり合わせておいたのだった。

 悠々とステージの中央に立つと、大勢の観戦客よりも、ステージやゼロ次予選に通らなかったダンサーから騒めきのような声が漏れた。

「ライジンさーん!」

 ステージ上出場者控えの誰かが叫ぶ。

 曲に合わせてライジンが踊りだした。

 まるでスローモーションと見間違えるほどの、美しいロックダンスモーション。海近いモネの二人組も激しいロックダンスを二人で華麗に合わせていたが、ライジンのそれはレベルが違った。

 体の芯が全くブレない。

 ステップを踏んでも、クロスハンドを打っても、スクービードゥを入れようと、中心線がブレない。ブレのない身体で腕をロックするので、制止するたびに一瞬時が止まったかのような錯覚さえ起こす。

 スカ・バンドのトランペットの冴えがライジンのロックと合わさると、とても即興とは思えなかった。

 ポーズを決め、投げキッスを飛ばして、いけさくを指差し退場するライジンを見て、クリスは震えあがった。

 こんな人とチームを組んだのか。

 凄い人だということは分かっていた。ライジンに出会い、自分を救い出してくれたあの日から、インターネットでライジンのダンスをいくつも動画で見た。

 凄さは動画からでも伝わったが、それを目の前で見ると迫力が段違いだった。

「ヤベー!」

「いや、世界だろあんなん」

「二人ともヤバない?」

 ステージから悲鳴のような歓声が上がる。

 後攻のうみさくも、キレのある動きと笑顔で、必死に対抗した。それでも、同じジャンルのダンスだと、その完成度は一目瞭然だった。

 予選が終わり、二人は再びステージへと戻った。色んな人が二人に寄ってたかって話しかけてくる。

 そのどれもが称賛の声。一度にたくさんの人から声をかけられ、クリスは全ての名前を覚えきれなかった。

「ニトクリス!お前何か、めっちゃ成長したじゃん!」

 対戦相手のうみさくが褒めてくれたのが、クリスには何より嬉しかった。

 予選は午後までかかった。

 予選終了後は、DJタイムを挟む。ジャッジの休憩と予選の集計があるのだ。DJタイムの終了後、予選通過者の発表と同時に本戦ベスト16の試合が始まる。

「早めに何か腹に入れておけよ」

 DJタイムに沸くホールを二人で抜け出し、ライジンに言われるがままにクリスは軽食をとった。一緒に来ていた他のメンバーも同じように軽食やエナジードリングを飲むなどしていた。

 予選と本戦の間のDJタイムが終わり、予選通過者がハルキとダケロニの口から発表される。

 「鏡と金槌ミラハン」は、サークル一位で予選を通過した。

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