13.5話

僕は馬車に揺られながら元の魔王城へと向かっている馬車にのり1人で魔王城へと帰るのは初めての事だからか少し不思議な感じになる

ふと魔王城での事を色々思い出すあの魔王城では色んな出会いがあったそれぞれ個性が強い人で向こうの城では退屈する日々は少なかった。

もう外は少し薄暗くなってきた。

リグルさんと僕を呼ぶ声がした咄嗟にはいっと返事をしたら護衛についていた魔物さんがにっこりと笑いもう少しかかるので一休みしたらどうですか?と僕は少し考えた後そうしますと返事をした。

少し馬車に揺られるとその揺れが心地の良いものに感じてきた少しするとまぶたが重くなり体の力が抜けていき気がついたら眠ってしまっていた。



どれぐらい寝たのだろう?僕の肩を誰かがトントンと叩いてきた。何だろうと思いながら目を開けるとそこにはあの魔物さんがいた。

リグルさんリグルさんもう少しで魔王城へ着きますよと言われ外を見ると見慣れた風景が見えてきた。その風景は何だか懐かしいような気がしてならなかった。

外を見ていると魔王城が見えてきた。

僕はやはり帰ってきたんだと思った

しかし気になることがあるどうしてデイルさんは僕と帰らなかったのだろうともしかすると何か僕には言えない事があるのではないかと何度も思った。そして何より最後の顔が気になった。何とも言えない笑顔を僕に向けてきた。これで会えなくなるのではないかと思わせないばかりに・・・・・・


僕が少し考えているとふと魔物さんが声を掛けてきた。

何か悩み事ですか?

いえそんなに大したことじゃありません

そう言えばリグルさんまだあの人とはあったことがなかったんでしたっけ?

僕は誰の事かが分からなかった

あ〜そっかわかってない感じですね

えっとはい

今あの魔王城には代理の方が居られるんですよ。

そう言えばそうだったような・・・その方ってどんな方なんですか?

と聞くと少し顔をしかめて

まぁ少し変わったお方ですが悪い方ではないので大丈夫ですよまぁリグルさんなら直ぐに打ち解けられると思いますよとにっこりと笑って見せた。

僕は今まで考えていた事を忘れこれから出会うであろう人の事を考える様になった。

僕はどんな人なのか期待に胸を膨らまして魔王城へと向かうのであった・・・







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