14話
馬車が魔王城の前に止まった
それでは荷物はリグルさんの部屋に運んでおきますね。
いえ大丈夫です僕が運びますから
いえいえ遠慮為さらずに多分ですが綺麗好きなリグルさんには耐え難いと思いますから
えっそれはどう言う
まぁ見ればわかりますよと魔王城の扉がゆっくりと開き始めたその瞬間なんとも言えないキツい匂いが漂ってきた。
僕は匂いのきつさに目に涙が浮かんできて最初は匂いの原因が分からなかっただが少しするとその匂いの原因が分かった。
涙が流れてぼやける視界を凝らしてみるとなんと目の前には足の踏み場もない程のゴミが広がっていた。
あのこれは・・・
そう言えばまだでしたね代わりをやってくれていた人の事を言うのが・・・と魔物さんが話を切り出しかけたその時奥から物音がした。
ガサガサガサ
あれなんで門が空いてるの?
聞き馴染みのない声と共に人がさっと現れた。
えっとこの人は?・・・
あーえっとこの方はデール様ですあの代わりをやってもらっていた
デールさんは僕の方をずっと見つめていたがハッと何かに気づいた様子を見せると
わかった君でしょリグルって子は確かデイルが雇って溺愛してたんだっけよろしくね〜
と言って僕にふぎゅ〜と抱きついてきた。
僕が慌てていると後ろに回り込み
可愛いメイドさ〜んといって頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
えっあっあのちょっと離してくださいと言うと抱きしめている腕が一瞬緩んだその隙に抜け出した。
それよりえっとこのゴミの山はなんですか?
あ〜そうでしたねえっとこれはと言いかけたがこれはごみじゃないよ全部大切なものだよ!と魔獣さんが言うのをデールさんが遮った。
でもこのままじゃその大切な物が何処にあるか分からないですよね?と問いかけるとデールさんは少し黙り込み小さい声で
・・・うん
と言った
じゃあ魔王城の整理をしてもいいですか?
・・・・・・うん
リグル最初にして最大の敵(ゴミの山)を片付ける事ができるのか!?
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