第11.5話③

(リグル)「ちょっと準備に時間かかったなもう馬車来てるのかな?」

そう言いながら僕は小走りで門へと向かった。

僕が思った通り馬車は門に来ていた。

(リグル)「すいません遅れてしまって」

(???)「なんや今回護衛するんは嬢ちゃんかいな」

(リグル)「えっと貴方は・・・オルトロスさん?」

(オルトロス)「なんや嬢ちゃん覚えとってくれてたんかいな」

(リグル)「はいあの時は本当にありがとうございました」

(オルトロス)「いや構わん構わん困った時はお互い様やろ?」

(リグル)「そうですね」

(オルトロス)「あ〜あかんはよいかんと暗くなってまうわ、ほら早くのってや」

(リグル)「そうですね」


僕は馬車に揺られながらラースカ平原へと向かった



(リグル)「オルトロスさん僕が男だってこと知ってるんですよね」

(オルトロス)「あ〜知っとるけどコリアさんに黙っといてくれって頼まれててな」

(リグル)「そうだったんですかありがとうございます」

(オルトロス)「ほら嬢ちゃんあの林を抜ければラースカ平原や」



(リグル)「良かった何とか暗くなる前に着きましたね」

(オルトロス)「でも油断は禁物やで早く選ばないとあっちゅーまに暗なるからな」

(リグル)「そうですね。それじゃあ早速選びましょうって言ってもどれを選べばいいんだろう?」

(オルトロス)「そやなローメリープのオスは仲間を守るために体毛は少し硬いんやその点メスは子供を守るために柔らかい毛になっとるんなまぁ防具を作るんやったらオスの方が向いてるし布団とかを作るんやったらメスや他にも・・・」

(リグル)「あの、ありがとうございますえっとそろそろ」

(オルトロス)「お〜またやってもうたわワイの悪い癖や」

(リグル)「えっととりあえずメスのローメリープにしようと思うんですけど」

(オルトロス)「そうかほんでどれにするんや」

(リグル)「えっと・・・」

(オルトロス)「なんや煮え切らん女やなそんなんやといい男も近寄って来おへんで」

(リグル)「あのちょっと待ってて下さい」

どれにしようかと見定めていると一際目立つ毛を持っているローメリープを発見した

(リグル)「あのあれがいいです左奥にいるやつ」

(オルトロス)「おっあいつやなちょっと待っときや今取ったるわ」

(オルトロス)てい オリャー

(オルトロス)「ふぅほら取れたで」

(リグル)「ありがとうございます」

(オルトロス)「おっと今はこんなゆっくりしてる場合ちゃうわはよ帰らんと暗なっちまうわ」

(リグル)「そうですね」


僕はまた馬車に揺られながら魔王城に帰っていた

(オルトロス)「いやでも惜しいで」

(リグル)「何がですか?」

(オルトロス)「いやあのローメリープの毛は一級品やそれをふれんとあの中から見定められる力持ってるんやったらメイドと違って商人になった方がいい思うんやけどな」

(リグル)「そんなたまたまですよ」

(オルトロス)「ガッハッハッそんな謙遜するなて嬢ちゃんの目は一級品や」


そんな話をしていると

(オルトロス)「ほら嬢ちゃん魔王城が見えてきたで」

(リグル)「あっ本当だ」

(オルトロス)「よいしょおつかれさん」

(リグル)「いえオルトロスさんや馬車を運転してくれた方やそして守ってくれた人たちこそ今日は本当にありがとうございました。」

(魔獣A)「いや俺たちこそ今回の旅は楽しかったよ」

(魔獣B)「そうだよお嬢ちゃんの頼みならまたいつでも言ってくれ何処でも連れて行ってやる」

(オルトロス)「ほら任務は終わったんやはよ帰るで」

(魔獣A)「そうだな夜が耽けて来るとアイツがでて来るからな早く帰るか」

(魔獣B)「そうだなアイツに出会したら太刀打ち出来ないからな」

(オルトロス)「ほんじゃ嬢ちゃんゆっくり休みや」

(リグル)「はいみなさんもお気をつけて」

(コリア)「帰ったようじゃの」

(リグル)「はい今帰ってきました」

(コリア)「それで早速取り掛かるのか?」

(リグル)「はいそうじゃないと間に合いませんから」

(コリア)「そうか儂はあまりオススメはせんがお主が決めたことなら仕方ないの」

(リグル)「よし早速取り掛かるか」

(コリア)「それでじゃリグルよ物は相談なんじゃが・・・」

(リグル)「なんですか?」

(コリア)「その兵士と馬車を貸した代わりと言ってはなんじゃがその抱き枕と言う物を作る所を見たいのじゃが同伴しても構わんか?」

(リグル)「はいそんな事でいいなら」

(コリア)「そうかなら早速で悪いが儂の部屋に来て早速始めようか!」

(リグル)「はい、始めましょう」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る