第11話
(マライ)「・・・・・・・・・ハァ」
(メリア)「魔王様気になるのは分かりますが職務を全うしてください」
(魔王)「しかし…」
(メリア)「リグルさんの捜索はデイルや魔王兵士団の人達が行っていますから」
(マライ)「うぅぅぅ」
(メリア)「そんな泣きそうな顔してもダメですよ今魔王様に出来るのはこの山ずみになった書類を片付けることだけです。」
・・・9日前・・・
(コリア)「それでじゃデイルは昨日の夕食後に見た時以来見かけていないんじゃな?」
(デイル)「あぁ・・・そうだよ・・・うぅ、なんでこんな事に」
(メリア)「落ち着いて下さいデイル様まだリグルさんの身に何か起こったとは決まっていませんから」
(コリア)「それで魔王様はリグルを最後に見かけたのは何時じゃ」
(マライ)「デイルと一緒よ・・・」
(コリア)「そうなのじゃな」
(コリア)「そして儂が夕食後リグルを呼び出して色々教えてもらっておったのじゃが?」
(コリア)「その後で会ったのは?」
(メリア)「はい私が会いました。」
(コリア)「なるほどでは時系列順にすると」
19:00 夕食
20:00 デイルとリグルをキッチンで見かける
20:30 数人のメイドと廊下ですれ違う
21:00 コリアの部屋で勉強会を開始
23:48 勉強会終了
23:53 キッチンでメリアさんと遭遇
0:05 メリアさんと分かれる
その後行方不明になる
(コリア)「ざっとこんな感じじゃの」
(デイル)「って言うよりコリアはリグルと3時間もなにをしていたんだい?」
(コリア)「じゃから勉強会だと言うておろうに」
(デイル)「ふ〜〜ん」
(コリア)「それこそメリアよリグルとキッチンで10分以上も何を知っおったんじゃ?」
(メリア)「私はただリグルさんのお手伝いをしたまでですが何か?」
(コリア)「ほ〜お手伝いの〜」
(メリア)「ですがそれとリグルさんの行方不明は関係ないのではないですか?」
(コリア)「関係大ありじゃお主とリグルが会って居たのかは分からないんじゃからの」
(メリア)「確かにそうとも言えますが私は何も知りませんよ」
(コリア)「どうじゃかのリグルと何か口論になって勢いでって事もあるからのぅ」
(メリア)「仕える身としていますが流石にそこまで言われて黙ってはおけないですね」
(メリア)「それならば貴方だってやろうと思えば出来た事なんじゃありませんか?」
(コリア)「なんじゃと!」
(マライ)「オヤメナサイ!」
(マライ)「今は犯人探しよりもリグルが何処にいるかを探すのが第一ですわ!」
(マライ)「今は醜い言い争いをしてる時ではありませんわ」
(メリア)「(あれから9日がたって魔王城や辺り周辺の捜索は大方終わりましたが人影1つも見当たらない)」
(メリア)「(魔王様も外を眺める回数が増えていますしそれより)」
バタン
(デイル)「捜索範囲を拡大して探していますが見つかりません」
(マライ)「そうですの・・・」
(メリア)「デイル貴方そろそろ休んだらもう5日も休んで・・・」
(デイル)「大丈夫だよそもそもリグルは私の専属メイドだからね」
(メリア)「だけどそろそろ休まないと身体に・・」
(マライ)「メリア」
(デイル)「それじゃあまた捜索に当たります」
(メリア)「しかし魔王様本当にデイルが身体を壊します」
(マライ)「あれがあの子なりの最大の罪滅ぼしなのよ。あの子は昔からそういう所があるのよ」
(メリア)「・・・・・・」
(マライ)「少し休憩し過ぎたようね」
(魔獣B)「遠くから馬車がこっちに向かってくるぞ!」
(マライ)「なんですって」
バタン
(メリア)「魔王さ・・・ま・・・」
(コリア)「ナンジャと馬車じゃと」
(デイル)「もしかしてリグル?」
(リグル)「あの、えっとそのすいませっ」
(デイル)「よがっだよぉ〜〜」
(コリア)「たく心配させおって何処にいたんじゃ」
(メリア)「ご無事で何よりです」
(マライ)「・・・・・・・・・・・・」
(リグル)「あの、魔王様すいません!」
(魔獣C)「あのこれをコルビス様から預かって来ましたので・・・それでは」
(デイル)「コルビス」
(コリア)「あのアホ〜はまたやりおったか」
(メリア)「はぁキューラ様ですか」
(デイル)「キューラァ〜前は許したが今回ばかりは絶対に許さんぞ〜」
ビクッ
(コルビス)「どうしたのキューラ」
(キューラ)「何故なのか分からないけど今回ばかりは助からない気がする」ガクブル
その予想は的中する事になりました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます