第9話

(リグル)「ふぁぁ〜もうこんな時間かまた遅くなったな〜」

僕はあの日から毎日仕事が終わるとコリアさんに頼まれて料理を作っている結構疲れるけど前みたいに夜に自室に凸られるよりましかと思いながらキッチンの片付けへと向かっている

(リグル)「今日は特別遅かったなまぁ後少しだし頑張ろ!」と少し気合いを入れてキッチンへと足を踏み入れ様とした時・・・

カチャカチャキッチンから音がした

(リグル)「誰だろこんな時間に?」

(メイド長)「・・・・・・・・・・・・」

(リグル)「あの・・・お疲れ様です」

(メイド長)「えぇお疲れ様」

(リグル)「こんな時間まで何をしてるんですか」

(メイド長)「それはあなたの方こそ」

(リグル)「えっと最近コリアさんに料理の方を教えて欲しいと頼まれまして・・・・・・」

(メイド長)「そうだったんですね」

(リグル)「はい・・・それで今教え終わったので片付けをやりに来たんです」

(メイド長)「あなたも大変ですね。魔王様やデイルさんに気に入られてそれにコリアさんも・・・」

(リグル)「まぁ少し大変ですけど結構楽しめてたりもできているんでいいんですけど・・・」

(メイド長)「でも身体には気をつけないといけませんよ。」

(リグル)「はいそうですね気をつけます。」



(リグル)「・・・・・・・・・」

(メイド長)「・・・・・・・・・・・・」

(リグル)「・・・えっとメイド長さんは何をしてたんですか?」

(メイド長)「えっあぁ私は魔王様が今書類の整理をなさっているのでお茶をと思って」

(リグル)「そうだったんですね」

(リグル)「(あれ?今気づいたけどキッチンが片付いてる・・・・・・)」

(リグル)「あの・・・もしかしてキッチン片付けてくれたんですか?」

(メイド長)「えぇあまりにも汚くてお茶を入れられそうでは無かったから・・・」

(リグル)「あの・・・ありがとうございます」

(メイド長)「いえこちらこそ片付ける場所を逆に分かりづらくしてしまったかもしれなかったけれど」

(リグル)「いえ、本当に助かりました・・・・・・・・・あのお茶をいれる邪魔になるかもしれませんし私はそろそろ・・・」ソソクサ

(メイド長)「あ、あの待ってくれると嬉しいんですけど一つ言いたい事があるんですが・・・」

(リグル)「はい!なんですか?」

(メイド長)コホン「・・・えっとあなたがここに来てからもう数週間がたってあなたの仕事ぶりもよく見れたと思っています。そしてあなたは私の想像より上を行くメイドだとも思います。あなたが掃除担当した部屋は塵一つ落ちてないし窓もピカピカ料理も得意洗濯もシワひとつないまさに完璧です。私はそんなあなたを本当によく出来たメイドとして思っているわ」

(リグル)「(なんでだろうものすごい勢いで褒められてる!?)」

(メイド長)「そのだからこそあなたに頼みがあるの・・・・・・それは他のメイドのことどう付き合ったら良いのか教えて欲しいのだけど!」

(メイド長)「私は何故かメイド達の話の輪に入ろうとすると距離を置かれたり話を切り上げられたりしてしまって・・・」

(メイド長)「それであなたを見ていたらなんでも完璧で他のメイドのことも親しくしていて・・・」

(リグル)「は、え?」

(メイド長)「もしかして(メイドと打ち解けるのが)相当難しいことなの?」

(リグル)「あ、いえメイド長さんはどちらかと言うと仲良くと言うゆりメイドさんから尊敬の眼差しで見られてるんですよ」

(メイド長)「えっそれは本当なの?」

(リグル)「はい本当ですよどんな仕事でもスピーディーにそして完璧にこなして憧れるって言ってますし、もしかしたらなんでもスピーディーに物事をこなすメイド長さんと話すのはおこがましいと思っているのかもしれないですけど・・・」

(メイド長)「そうなのですかそれなら良かったです後メイド長さんは言いにくいと思うのでメリアで良いですよ」

(リグル)「はいこれからはメリアさんと呼ばさせて貰います。」

(メリア)「ではそろそろお茶を届けなければいけませんので」

(リグル)「はい、メリアさんお仕事頑張って下さいね。」

(メリア)「はい、ではリグルさんしっかりと身体を休めて明日からも頑張って下さいね。」

(リグル)「はい」






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