第8話

あの人と知り合って数日たったが毎日相変わらず騒がしい生活をしている。

一つ変わったことがあると言えば・・・

(コリア)「リグルよおるか〜」

(リグル)「居ますけどなんですか?」

(コリア)「この本を読んで日本語を教えてくれ」

(リグル)「えっと今度はなんの本ですか?」

毎日夜になるとコリアさんが本を持って日本語の勉強に来る。

(コリア)「今日はこの本を読んでくれんかの?」

(リグル)「えっと今日は推理小説ですか・・・」

(リグル)「また長編作をもって来ましたね」

(コリア)「ほう今回のも長編なのか?」

(リグル)「はいでも今回のは日本語の勉強になりますよ」

(コリア)「ほうそうかでは早速読んでくれんかの?」

(リグル)「はいはい分かりました。」

(リグル)「(これがここ数日間の日課になっている僕自身まだ高校1年だ流石に毎日はキツいが約束してしまったからには守らないといけない)」

(コリア)「おいリグルよこの文字はなんと読むのじゃ?」

(リグル)「えっとこれは血痕ですね」

(コリア)「血痕とはなんじゃ?」

(リグル)「えっと血のことです」

(コリア)「なるほど血のことか」

(リグル)「(そんなやり取りを毎日やっていたがここ数日間全く音沙汰無しだもしかしたら本を仕入れてるのかもしれないな)」

(リグル)「う〜んもう朝か」

(リグル)「あれなんか挟まってる・・・手紙?」

(コリア)「リグルよ今日の昼頃に儂の部屋にこい」

(リグル)「なんなんだろ?」




(リグル)「コリアさーん?来ましたよ」

(コリア)「おぅやっと来たか待ちくたびれたぞ」

(リグル)「なんですか急に呼び出して」

(コリア)「まぁ良いでは無いか取り敢えず座れ」

(リグル)「はい・・・」

(コリア)コホン「早速本題に入りたいのじゃが」

(リグル)「はいなんですか」

(リグル)「(いつになく真剣だ・・・もしかして僕の能力が・・・)」

(コリア)「実はなこんな本を仕入れたのじゃ」

(リグル)「料理本ですか?」

(コリア)「そうじゃこの本は実に良い写真もあり分かりやすいそれでだ、お主に頼みたい事がある・・・・・・」

(リグル)「それは・・・」

(コリア)「単刀直入に言うがお主に料理を作って欲しい!」

(リグル)「コリアさん・・・・・・やっぱりですか」

(コリア)「なんじゃ分かっとったのか?」

(リグル)「はい何となくは(定番だからな〜)」

(コリア)「なら早い早速作って欲しい!」

(リグル)「でも材料はどうするんですか?」

(コリア)「それなら大丈夫じゃ出来るだけ多くの食材をここ数日で集めてきたからのぅ」

(リグル)「だからここ数日僕の部屋に来なかったんですね。」

(コリア)「その通りじゃ」

(コリア)「では早速作って貰おうかの?」

(リグル)「はい」



(リグル)「出来ました!」

(コリア)「これはなんと言う食べ物じゃ?」

(リグル)「これは一応魚のムニエルです」

(コリア)「ほうムニエルとな」

(リグル)「はい魚をバター焼きした食べ物です」

(コリア)「では早速頂くとするかの」ムシャクシャ

(コリア)「・・・・・・うみゃ〜」

(リグル)「ふぅ」

(コリア)「リグルよ美味いぞこの食べ物は!」

(リグル)「良かったです」

(コリア)「しかも魚は儂の大好物じゃ」

(リグル)「そうだったんですか(何となく分かってたからなんとも言えないなだって猫耳生えてるし・・・)」

(コリア)「次の料理を作ってくれ」

(リグル)「はい、分かりました」

(コリア)「これはなんという料理じゃ?」

(リグル)「これはコロッケっていう料理です」

(コリア)「なるほどコロッケと言うのか見た目は余りパッとせんが取り敢えず食べてみるか」

(コリア)「うみゃ〜見た目とは名ばかりの美味さじゃ何ともボリューミーで美味じゃ」

コリアさんは次の料理また次の料理とあれこれ食べた

(コリア)「うぅケップもうお腹いっぱいじゃどの料理も美味で不味いものがない何とも素晴らしいやっぱり日本は最高じゃ」

(リグル)「喜んで貰えて嬉しいです」

(コリア)「おっと日本では作ってくれた者に感謝を評しこう言うのだったな」

(コリア)「ごちそうさまでした」

(リグル)「はい、お粗末様でした」



やっぱりこの人は変わっているけど悪い人じゃないな

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