第6話

魔王様は朝早く起床する。

そして30分をかけて身だしなみを整える

そして直ぐに食堂へと行き朝食を摂りながら

その日の予定を確認する

(メイド長)「今日は10時から西の都の魔獣の長達との魔獣会議です。それから・・・」

(魔王)「(リグルはまだかしら・・・何故返事がないの?もしかしたら私の字が・・・)」

(メイド長)コホン「魔王様またあの子の事を考えているんですか?」

(魔王)「なんで分かるんですの?」

(メイド長)「なんと言うか上の空だったので」

(魔王)「やっぱりもっとキレイに字を書くべきだったかしら!」

(メイド長)はぁ「魔王様手紙を出したのわ昨日の昼頃ですよ手紙が届くのは昨日の夜頃ですそれから準備をしたり色々としたら着くのは今日の夜頃かと」

(魔王)「そうよね私の字が汚いなど有り得ませんものね!」

(メイド長)「はいそんな事有り得ません」

そして10時の会議を終えて昼食を摂る

そしてお気に入りのお茶を飲み午前の疲れを癒し午後の業務に着く

(メイド長)「今日はこの書類に目を通してください。」

(魔王)「うぅ多いですわね。」

(メイド長)「当たり前でしょう昨日は仕事を全く出来ないくらい上の空だったので早めに切り上げたんですよ。なので今日は昨日の分もしっかりなさってくださいね。」

(魔王)「分かりましたわ」

その頃リグル達は



(デイル)「ね〜リグル〜お腹空いた〜」

(リグル)「え〜さっき食べたばかりじゃないですか。」

(デイル)「だってもっとリグルの美味しい料理食べたいんだもん」

(リグル)「だもんじゃないですよ我慢してください」

(デイル)「だって〜」

(リグル)「だってでもありません」

(デイル)「え〜食べたい食べたい食べたい食べたい!」

(リグル)「あ〜もう分かりました近くで木の実を探して何か作れそうなのがあったら作りますから」

(デイル)「やったやったやった〜」

(リグル)「じゃあ探して来るので待っててください。」

(デイル)「あぁ分かったよ」

(リグル)「(皆の前ではまともなのに僕の前では子供みたいになるんだもんな)」

(リグル)「(あっこんな所に野いちごがあるあっちにはヨモギもあるドクダミもある結構色々あるんだなこの山、異世界なのに)」

(リグル)「(あんな所に三葉もあるな少し取りにくいけど手を伸ばせば何とか・・・)」

グシャっと言う音と同時に急に地面が揺れだしきずいた頃には地面が傾いていた

(リグル)「(えっ・・・やばい・・・死ぬ)」そう思った瞬間何かに掴まれてる事に気がついた。

(???)「おっと危ないぜ嬢ちゃん」

(リグル)「(何か男の声が聞こえた頃には何かに引き上げられていたよく見るとそこには魔獣がいた)」

(リグル)「あのえっとえっ?」

(???)「なんやそんな顔して?もしかして魔獣の俺に怯えてんのか?」

(リグル)「い、いえ」

(???)「本当か?」

(リグル)「は、はい」

(???)「強いんだな嬢ちゃんは」と言ってゲラゲラ笑いだした

少しすると異変にきずいたのかデイルが探しに来た。

(デイル)「どうしたんだい?」デイルは小走りでリグルの元に近ずいてきた

(???)「なんだあんたがいるなら安心だ後は頼んでいいか」

(デイル)「君が助けてくれたんだね?感謝するよ」

(???)「礼には及ばねぇよ。じゃあな俺も急いでんだ。」

(リグル)「あ、あの」

(???)「あ?なんだ」

(リグル)「えっと名前はなんて・・・」

(???)「自己紹介がまだだったな俺はオルトロスだ」

(リグル)「オルトロスさんありがとうございました。」

(オルトロス)「おぅじゃあな」



(メイド長)「魔王様デイル達が到着したそうです」

(魔王)「そうですの」

コンコン

(デイル)「デイルです」

(魔王)「どうぞ」

(デイル)「魔王様から連絡を頂き直ちに参りました」

(魔王)「遠方からご苦労」

(デイル)「ありがたきお言葉」

(魔王)「リグルはどうしたのかしら?」

(デイル)「リグルは向かっている途中に服を汚してしまい魔王様にお見せするのはお見苦しいと思いましたので先に服を変える様に命令しました」

(魔王)「そうですのまぁいいですわ」

コンコン

(リグル)「リグルです」

(魔王)「どうぞ」

(リグル)「失礼します」

(魔王)「遅かったわね」

(リグル)「すいません服が汚れていたのでデイルさんより遅れてしまいました」

(魔王)「待ちなさい今なんと言ったのかしら」

(リグル)「服が汚れていたのでデイルさんより遅れてしまいましたと言いました。」

(魔王)「デイルさんですって」

(リグル)「はい」

(魔王)「貴方私と全く会わない間にそんな中になっていましたのね!汚らわしい」

(デイル)「お言葉ですが魔王様従者関係と言えどコミュニケーションは必要かと思います。」

(魔王)「確かに貴方の考えも一理あるわ・・・分かりましたわ貴方は1ヶ月この城に住みなさい!」

(デイル)「しかし魔王様」

(魔王)「デイルは黙っていなさい」

(デイル)「ですが私たちの城が心配ですので」

(魔王)「貴方は帰ってもいいのよ」

(デイル)「しかし我が城の食事やほか一切の家事を執り行っているのはリグルです。流石に私がするには負担が多すぎます他のものは料理が出来ないですし」

(魔王)「分かりましたわあなたの城には変わりのメイドを派遣しますわ」

(デイル)「しかし私はリグルとある約束をしました。」

(魔王)「本当にしてしまったのですの?」

(リグル)「はい」

(魔王)「ならば・・・仕方ありませんわねデイルの城には代わりの城主を派遣しますわ」

(デイル)「ありがたき幸せ」



(リグル)「デイルさんなんで魔王様は約束をしたって言ったら折れたのですか?」

(デイル)「あ〜私が元は悪魔だからだよ悪魔と1度交した約束は果たさなければいけないからだよ」

(リグル)「もし果たさなかったら?」

(デイル)「それは大変なことになるよ」ニコニコ

(リグル)「(これ以上は聞かない方がいいかもしれないな)」



その後僕とメイド長さんで手料理を振舞った




(リグル)「皆美味しいって言って食べてくれて良かったな。」

(リグル)「(そう言えばなんで僕なんかをメイドとして雇ってくれたんだろ?普通ならそのまま奴隷にしておくだろうに?)」

(リグル)「でも聞きにくいな〜」

(リグル)「(あっここの部屋鍵がかかってない,なんでだろう?メイド長さんから聞くと全ての部屋に鍵をかけるって聞いたのに)」

(リグル)「お邪魔しまーす」

ガサガサ

(???)「誰ですの?」

(リグル)「えっあのえっと」

(???)「はぁ誰かと思えばリグルではありませんか」

(リグル)「あ、魔王様じゃあここは」

(魔王)「そうですわここは私の部屋ですのよ」

(リグル)「すいません鍵が空いてたのでそれじゃあ僕は・・・」

(魔王)「お待ちなさい!」

(リグル)「は、はひぃ」

(魔王)「あの、今少し眠たくないんですのなので少しお話しません?」

(リグル)「はい」



(魔王)「・・・・・・・・・」

(リグル)「・・・・・・・・・」

(リグル)「(・・・気まずい)」

(魔王)(リグル)「あっあの」

(魔王)「あのえっとお先にどうぞ」

(リグル)「あっありがとうございます」

(リグル)「あの魔王様はなんで私をメイドとして雇ってくれたんですか?」

(魔王)「そうですわね初めはデイルが奴隷と言い張り庇うほどのものとは思いませんでしたわ」

(リグル)「えっじゃあきずいてたんですか!」

(魔王)「えぇ私とデイルは子供の頃からの仲ですわだから直ぐに分かりましたわ」

(リグル)「そうだったんですか」

(魔王)「だから貴方が気になったんですのだからあえて私に手料理を作らしたんですの、私は生まれた頃から魔王の後継者として様々なパーティーなどに行って来ましたわだからかしら私は料理で何となくですがその人の考えが分かるんですのよ。そして貴方の料理はとても暖かかった私の食べたことの無い味何故か今まで抱え込んでいたものが一気に無くなったようでとても気分が良くなった。それと貴方が可愛かったからですわ。」

(リグル)「そうだったんですか。ありがとうございました魔王様」

(魔王)「いえ大した事ではありませんわそれと私の名前はマライディーナ・アエルゴですわ二人の時はマライと呼んでも良くってよ。」

(リグル)「え、なんで?」

(魔王)「それは部下であるデイルだけ名前で呼ばれるのが嫌だからよ。別に呼びたくないなら良いんですが・・・」

(リグル)「分かりましたではこれからもよろしくお願いしますマライさん?」

(マライ)「はい」

(マライ)「リグルさんありがとうおかげで少し眠たくなってきたわ」

(リグル)「それではおやすみなさいマライさん」

(マライ)「えぇおやすみリグル」



今日は色々あった僕達は健やかに眠りについた



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