第4話

(デイル)「いや〜どうするかと言われても」

(魔王軍兵士)「デイル様そろそろ魔王様がおつきになられます」

(リグル)「もう時間がないですよ」

(デイル)「あっそうだ」

(リグル)「何か良い案があったんですか?」

(デイル)「これから君は私の奴隷だ」

(リグル)「はっ?」

(リグル)「い、嫌ですよそんなの」

(デイル)「そこをなんとか頼む」

(リグル)「だって僕まだ異世界に来てそんなに経ってないのにボロボロになるまで働かされるなんてそんなのあんまりですよ〜」グスン

(デイル)「馬鹿だね本当にする訳ないじゃないか魔王様が帰るまでふりだよ」

(リグル)「なんだそれならそう言ってくださいよ〜」

(デイル)「分かってくれてよかった」

(デイル)「早速地下牢に向かおう」

(リグル)「はい」

(魔王軍兵士)「ただいま魔王様がおつきになられました!」

(デイル)「わかった」

(デイル)「速く向かおう」

(リグル)「はい」

(デイル)「この服を着て」

(リグル)「はい分かりました」

(???)「出迎えも無しとは随分と偉くなったものですわね」

(デイル)「魔王様!」

(デイル)「いやこれは」

(魔王)「口答えをするんではありませんことよ」

(魔王)「それと後ろに隠しているものはなんですの」

(デイル)「いやこれはですね新しい奴隷です」

(魔王)「ほぉー奴隷ですか」

(魔王)「幹部如きが奴隷を持つと言うのですのね」

(デイル)「あっははすいません」

(魔王)「――まぁいいですわ」

(魔王)「それと聞きたい事があってここまで来たのですけど?」

(デイル)「聞きたい事とはなんでしょうか?」

(魔王)「最近魔力の波長が均等に流れていなかった時期があったのだけど何故だかわからない?」

(デイル)「いえ、分かりません」

(魔王)「そうですのまぁいいですわ」

(魔王)「それでその奴隷を見せてもらえるかしら」

(デイル)「しかし奴隷なんて見苦しいものを魔王様にお見せする事は出来ません」

(魔王)「あらあなたは私の下僕なのよあなたの奴隷なら私のものでもあるのでなくて」

(魔王)「それに下僕である貴方の返事は1つでなくて?」

(デイル)「……わかりました」

(魔王)「聞き分けが良くてよろしいですわ」

デイルはリグルを魔王様の前へと突き出した

(リグル) 「あのえっと」

(魔王)「···············」

(魔王)(何この子可愛いお人形さん見たいですわ)

(デイル)「これが私の奴隷です」

(魔王)「まぁいいですわ及第点としておきましょう」

(デイル)「ありがとうございます」

(リグル)(なんでお礼を言ってるんだ?)

(魔王)「それで魔力の波長が均等ではない理由本当に分からないんですわね?」

(デイル)「はいすいませんお力になれず」

(魔王)「・・・まぁいいですわ」

(魔王)「それで何処が私の部屋なのかしら?」

(デイル)「えっお泊まりになるんですか?」

(魔王)「当然ですわ」

(魔王)「もしかとは思うのだけれど準備が出来てない訳ではないわよね?」

(デイル)「当然準備の方は抜かりなく済ませてあります」

(デイル)「それではお部屋に案内します」

(魔王)「えぇそうしてくれる?」



(デイル)「リグルくんわかってるとは思うが魔王様の泊まる準備が出来てないんだ」

(リグル)「なんと言うか、やっぱりですか」

(デイル)「それで相談なんだが君の世界の知識でなんとかならないかな?」

(リグル)「そんな無茶言わないでくださいしかもなんで僕なんですか!」

(デイル)「いいじゃないか君は僕の奴隷なんだろ」

(リグル)「それはその場を凌ぐ嘘だったじゃないですか?」

(デイル)「まぁそう言わないで」

(リグル)「しかし」

(魔王)「デイルちょっと来てくれない?」

(デイル)「そう言う事だから頼むよ」

(リグル)「ちょっと〜」

(リグル)「はぁ〜どうしようやっぱりアレしかないかもな」

(リグル)「よしあんまり得意じゃないけどやるしかないか」(死ぬかもしれないし)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る